月に囚われた男、監督はブレラニアンに認定! | ALL THAT BLADE RUNNER by NYzeki

月に囚われた男、監督はブレラニアンに認定!



先日の夏合宿でシュウさんが





ブレラニアン世代は必見!


ポスターマンこと、とおるさんも絶賛!



http://www.geocities.jp/pstr_man/diarybrandnew.htm





・・・と熱弁をふるっていた、




ダンカン・ジョーンズ監督

月に囚われた男


http://moon-otoko.jp/





を、TSUTAYAでブルーレイでレンタルしてきました。



御用達だった近所の小さなレンタルショップが突如閉店してしまい、(時代だねえ)


しょうがないのでTSUTAYAに行ったのですが、


店員さんが、あんな若いおにいちゃんおねえちゃんばっかりだと、


エロビデオ借りにくそうですね!・・・ってそれはどうでもいいですが、


一緒に第9地区も借りてみました。



この、世間的には非常に評判のいいキューチクですが(キューリ入りちくわではない)


私は力作だと思いますが、傑作、とまでは・・・思いませんでしたね・・・・。


キューチクについてはまたあらためて。




さて、月に囚われた男ですが・・・・


いや~こちらはおもしろかった。



ただなにせ、新人監督。もちろん未熟な部分・稚拙な部分があると思ったので、


傑作というにははちょっと大げさなので、秀作といったところでしょうか。





だって、そんな手間もお金もかかることする意味も必要性もわからんもん。


特殊なシチュエーションから生まれる物語を楽しむ映画なので、


シチュエーションが非現実的と言っちゃうのは野暮なのかもしれないけど。





70年~80年代のSF映画で育ったうちらのような世代には、


あのセットの雰囲気、たまりませんね!


宇宙服エイリアンだし。


ある意味すごくブレードランナー的だし・・・・おっとこれはネタバラシになっちゃうか。





2001年宇宙の旅 (これはちょっと古いけど当時SFブームにあわせリバイバルがあった)、


エイリアン、


アウトランド、


2010・・・・




あのころの宇宙SF映画は多感な少年たちを退屈な日常からわくわくする宇宙へ


連れてってくれたなあ・・・・


同世代のように見える、監督も同じだったんだろうなあ。



最近のSFって、なんか


「設定の一つ」


になりさがっちゃって、


別にSFでなくてもいいんじゃ?という映画が多いような。


SFにしとけば、政治的道徳的に不適切かどうかあんまり考慮しなくていいから、


製作がラク、みたいな気分なんですかね?




その点、スタートレックは久々に 「SF映画」 をみる楽しさを味あわせてくれたなあ・・・




月に囚われた男も、


スタートレックに続いて、中学・高校時代のSFに夢中だったころの青い記憶と感傷を呼びおこす映画でした。





とおるさん情報によれば、




『 月に囚われた男 』 はイギリスでDVD&ブルーレイのリリースの際に


「The finest Sci-fi movie since BLADE RUNNER」  とジャケットに謳われました。




・・・だそうです。(とおるさん、情報感謝です。)



イギリスでも、ひさびさのピュアなSF映画、というとらえかたなんでしょうか。





巨匠たちが作ったSF映画を心の栄養に育った世代が、


巨匠たちが莫大な時間と予算をかけて作った映像を、


最新のテクノロジーで、早く、安く愛をこめて同じテイストで作ってるかんじが、すごくいいですね。




しかし、撮影技術でまんまとだまされたのは、


てっきり途中から○○○だと思ってたら、違った・・・・


演技もすごいってことですね。



ストーリーとしては、


世にも奇妙な物語 ってとこでしょうか。


あるいは手塚治虫の漫画的な?





原題どおり、MOON とでもして、ちょいアウトランドぽいSFサスペンスだということを


強調すれば、私らスターログ世代にもっとアピールできたような・・・



上記サイトでの宣伝方法とか見てもおしゃれなカフェとコラボとか、ナニそれ?的なプロモーションで、


もったいないおばけがでそう。





この監督って、デビッド・ボウイの息子さんだそうで、やはり、なんというか育ちのよさをすごく感じます。


僕も育ちがいいのでよくわかります(ウソ)。



この映画のタイトル


   月に囚われた男


にしても、おとっつあんの主演映画のタイトル、


   地球に落ちてきた男


をもじったものではないかとシュウさんは推測していました。




でもそういう、ネーミングに苦心のあとがみえる邦題ですが、


残念ながら、タイトルから内容がわかりにくいという点で、失敗でしょうね。


実際はSFスリラーなのに、


私なんて、タイトルから、


なんか哲学的な難解な退屈な映画だと勝手に思っていましたもん。


シュウさんが教えてくれなかったら、見逃してました。





さて、実は同じく合宿でシュウさんからきいて、


私より一足早くブルーレイで観たというTAKAさんからタレコミが。



DVDには入ってませんが、ブルーレイには特典映像として、


監督のショートフィルム 


  WHISTLE


が収録されています。



ALL THAT BLADE RUNNER     by NYzeki-DJ



これはSFではない、サスペンスなんですが、おそらく低予算なのでしょうけど、


とてもよく良くできていて、引き込まれます。


監督の才能を感じますなあ。



でも、映画は趣味で、コマーシャル製作で食ってるんですってさ。





日本映画界なんて才能もクソもなさそうな素人にポンポンお金出して、


映画監督させるけどねえ。



ジョーンズ監督にどんどん出資者がついて、どんどんいい映画をとれるよう祈ってます。





さて、話を戻して、WHISTLEですが、


その中に、ある機器が登場するのですが、


その機器のボディにはブレラニアンなら思わずにやりの、グラフィックが。


TAKAさん、よく見つけたなあ。


その画像はこちら。



ALL THAT BLADE RUNNER     by NYzeki-DJ



はい、このマーク、ブレードランナーの撮影で、車両につけられていたナンバープレートのデザインの一部です。


ナンバープレートについてはブレードゾーンにくわしい記事があります。


http://media.bladezone.com/contents/film/production/props/lostandfound/plates/index.html





よって、監督はブレラニアンではないか?というのがTAKAさんからのタレコミでした。


(TAKAさんまいどありがとう。)




で、私もひとつ発見。


特典映像で、サンダンス映画祭での質疑応答というのがあって、監督にこんな質問が↓


ALL THAT BLADE RUNNER     by NYzeki-DJ



           で、監督の回答がこれだ!↓

ALL THAT BLADE RUNNER     by NYzeki-DJ


自分なりのブレードランナーの続編ですと!!!



監督、あなたを真正ブレラニアンに認定します!