あ さて・・・ネバダ州に入り、ラスベガスの街からあえて目をそらすように(笑)進むと、Lake Meadという看板が見えました。
このミード湖、スゴいんです。どれくらいスゴイかというと、
>貯水量は約400億トン。日本には約2,500基のダムがあるが、それらの貯水量の合計は250億トン程度である。日本最大の湖である琵琶湖の貯水量でも280億トン程度である。<(ウィキペディアより)
つまり、日本の全部のダムの貯水量を足したよりも、天然琵琶湖よりも、この人造ミード湖は余裕のデカさなのでした・・・
しかも、このバカデカダムが建設されたのは、なんと1931年から36年。
日本で言ういわゆる”戦前”、昭和6年から昭和11年です。
あの時代に、これを、この短期間でつくってしまう・・それはアメリカの国力を世界に見せ付けるものでもあったそうです。
治水だけでなく、ここで水力発電された電気はカリフォルニア州、アリゾナ州、地元ラスベガスで使われています。
そんな大事なミード湖に誰かが危険物を持ち込んでテロなどしないよう、検問がありました。
↑写真下側の黒いモノは、うちのトラックの荷台カバーです。ここを開けてチェックされました。
ビジターセンターに近い駐車場は満杯で、ウエーーーーーのほうの駐車場につけ、長い長い階段を下りました。
↑帰りはまた、この階段を登るわけです。・・・・お参りですね、もう・・・
さて。「ダム」というと、日本では緑したたる山奥に小鳥がさえずり♪ というイメージ?
だがこのフーバーダムの草木も生えぬ
だ、ダムなのに・・・・”うるおい”っつーもんがぜんぜん無えよおーーーー・・・・・・・・・
ひたすら歩く、、、、、
岩山とコンクリートに照りつける熱射で、人間なんかジュジュッと音をたてて干からびそうです。
ただ・・・・ただ舗道を歩いてるだけなのに・・・・・・
この
”クッ・・・生き残らねば・・・!!”
恐怖感はいったいナニ!!??
と思っていたら、
>ダムの建設作業にあたって熱射病のため122人が死亡した。<(ウィキ)
そうですから。
そんな命がけで働いた作業員さんの像です。
ビジターセンターまで歩いていく橋の上の公衆トイレ(エアコン入り)で、真っ赤な顔でへたり込んでいるティーンエージャーがいました。
夏のフーバーダムに行かれる方は、熱射病には要注意です。
ビジター・センターです。
当時の工事中の様子をうつした写真はこちら「Photograph Gallery 」でご覧になれます。
二段目中央のジャンボ・リグというトンネル堀りの機械、人間をまさに歯車にしたようなシロモノで圧巻です。
展示を見た後、てっぺんまで上がりました。
エアコン効いてますから今はニコニコ♪
ビジター・センターの道路向かいには、ギフトショップなどが入った立派な建物があります。
日本人にはそれほど有名ではないようなフーバー・ダムですが、>アメリカ人にとっては、「「ラスベガスのいかなる人気ナイトショーよりも集客数が多い」 (現場スタッフ) というほどの人気ぶりだ。<(「ミスターベガスのラスベガス大全 」より)
ビジター・センターてっぺんの展望台。
↑ここの手すりは金属製で、「やけどするので触らないでください」という注意書きがしてありました。
いやいやいや・・・この炎熱気候地にわざわざ金属の手すりをつけなくても・・・・
それともこれってもしかして自殺防止策なんか?? などと炎上頭で考えてしまいました。
その鉄板手すりに触れないようヘッピリ腰で撮影したフーバー・ダムの壁。
こういうのを、ほんとに戦前のあの時代につくっちゃったのですねアメリカ・・・・・ホウ・・・・
ビジターセンターの外壁に吊るされていた温度計。
↑華氏110度つまり摂氏43度!!??
作業員さんたちが亡くなるはずです・・・・・温度計も振り切れそうだわ。
湖面に浮かぶボート遊びの人々。そこは少しは、涼しいのかな・・・・
来週はラスベガスの一夜をお届けします。