『皮脳同根とストレス』

皮膚と脳とが、同じ根を持っているという意味です。
これは、美容や健康、ストレスなどが影響する、
肌や身体の状態についても非常に深く関わっている話です。

人間は、母親の胎内で、一つの受精卵から分裂を繰り返し、
最終的に人間として形成されることになります。

受精卵が分裂を始めた段階で、初期は「内胚葉」「中胚葉」「外胚葉」と
呼ばれる三つの層に分かれていきます。

例えば、卵でいうと黄味が内胚葉にあたり、
白身は中胚葉、殻は外胚葉ということになります。

皮膚と神経は、そもそも同じ外胚葉というところから分裂をしていって、
形成されることになった組織です。
生命としての最初の段階で、皮膚と脳というのは同じところから
スタートをしているということなのですね。

それが、ストレスなどによって脳に影響が起こると、
それが肌にも影響をして、肌荒れなどになって現れる、
ということの理由になっているのではないでしょうか。

肌は、心の状態を正直にあらわしてしまうものです。
赤ちゃんのときに皮膚を撫でたりマッサージをすることによって、
頭が良くなるともいわれています。

脳で受けたストレス、つまり心配、不安、怒り、喜び、
悲しみといったものは、神経を通じて肌へと影響をしてしまっていきます。

それは、つまり肌荒れなどの肌表面にあらわれているサインから、
神経や心の状態を知ることができるということでもありますね。

普段の自分の状態を、身体のこういったサインから見逃さないようにしましょう。

そして、ストレスは肌荒れだけではない、
不眠、胃痛、下痢、頭痛、耳鳴り、生理不順、めまいなどの
様々な状態を誘発することにもつながります。

その人の弱い部分に症状というのは出てしまうものです。
朝から身体がだるいということだったり、いらいらしてしまう、
他人の言動に敏感になってしまっている、こういうことを感じたら、
ストレスを感じている可能性が高いです。

肌や身体に悪い影響が出てしまう前に
自分がリラックスするための方法を考えてみてください。