外猫のリスク | 今日のしっぽ村

今日のしっぽ村

東日本大震災を機に発足した犬猫保護団体。
2019年台風19号で被災した犬猫保護施設。

能登半島地震災害支援活動へのご支援をお願い申し上げます。

この子は

くろみちゃん



平塚市内のコンビニエンスストア付近で

10年以上暮らしてきたそうです。

目の前には車通りの多い幹線道路が走っていることを考えると、車道には出ない子だったのでしょう。





昨日、くろみちゃんに関する相談を受け、

週明けにも現場に行くことにしてましたが



今朝のしっぽ村は
ボランティアさんのお手伝いのおかげもあり、少し時間ができたもので
現場に行ってみることにしました。




到着すると、相談者さんも

くろみちゃんが心配で現場に居合わせました。




なるほど。


お聞きしていた通り、脚の状態もかなり悪そうです。

脚先は壊死してしまっています。

ケガした部分が化膿してしまった感じです。


おそらくこの状態のまま

ここで生きていくことは出来ないでしょう。



以前、捕獲器で捕獲を試みた時は

捕獲器には入ってくれなかったそうです。



見ない顔(私)の接近に

異変を感じたのか、

脚を引きずったり上げたりしながら


隣の敷地内にある大きなコンテナの下に逃げてしまいました。




これは長期戦になりそうだと思われましたが、

なんとしても 今、保護下におかなくては

数日しか生きれないでしょう。






「くろみちゃん病院に行こう」


相談者さんの願いが届いたのか、


あちらこちらを逃げ回った

しばらく後、敷地外の側溝で

虚脱状態まではいかないものの、

疲れからかうずくまってしまった


くろみちゃん。



(追いかけ回して ごめんなさい。でも、すぐに治療が必要なんだよ)




頭上からバスタオルで包み込み

なんとか保護することに成功しました。


相談者さんの手配していた動物病院も
受け入れスタンバイ中で

このまま動物病院に搬送していただきました。



後は、頑張って処置を受け退院できることを願うばかりです。

退院後は、相談者さん宅で暮らすことになります。


今日は
なんとか捕獲のお手伝いが上手く運んだことですが、これについても、偶然が重なり
たまたま上手く運んでくれただけです。


外で暮らす猫は
感染症などの病やケガ、そして交通事故に遭う危険との隣合わせ。
リスクで生涯を削りながら生きているとも言えます。


そんな命が増えることを誰も望んでいるはずもありません。

今日はじめて
くろみちゃんと会って、改めて外猫のリスクの大きさを感じました。

保護、譲渡事業もTNR事業も
まだまだ取り組みが必要です。



しっぽ村は動物愛護活動を通して地域に貢献出来る団体でありたいと思います。



くろみちゃん
元気で退院してくるんだよ。



清川しっぽ村