臨床において膝関節疾患の方を担当する事は多いです。若年者ではACLをはじめとする靭帯損傷、中高年では半月板損傷、高齢者では変形性膝関節症・・・といった具合に年齢を問いません。
なぜ膝関節には、こんなにもトラブルが頻発するのでしょうか??
その答えは安定性にあります。
関節面から考えた場合、これほど不安定な関節はほ他に類をみません。靭帯機構にかなり安定性を依存している事が膝関節における問題点です。靭帯機構はあくまで受動組織であるため繰り返される力学付加には対応できません。そこで、筋肉による安定化が必要ですが膝関節にいては、股関節と足部の影響をかなり受けます。このため、膝関節に対して推論を展開していくためにはこれらの部位の知識技術が必須となります。
しかしながら、膝関節は膝関節でしっかりと診る事も必要です。遠位からの影響(股関節・体幹など)で・・・というのはよくある事ですし実際に体幹や股関節に対してアプローチする事で膝関節にもいい影響はたくさん出ます。しかし、それも膝関節自体の局所の評価・アプローチがともなってこそのものです。
そこで今回は、まず膝関節における評価アプローチから学び、その後、股関節と足部の影響の評価・アプローチをご紹介できればと思います。また、今回のトピックスとして膝関節の実際の機能とADLでの関係性についても述べたいと思います。歩行時や立ち上がり時に膝関節が痛む原因を背臥位で評価し、本当に膝関節そのものに問題があるのかを簡単に評価する方法をお伝えする予定です。
内容
1.膝関節の安定化機構の説明(関節面、靭帯、筋肉)
2.遠位関節と膝関節の協調した安定性メカニズムの説明
3.伸展可動域制限がある場合に考えられる事とアプローチ
4.屈曲制限がある場合に考えられる事とアプローチ
5.スクリューホームムーブメントの評価とアプローチ
6.実質的に有効に機能するファンクショナルROMの評価
日時:3月11日(土) 15:00~19:00
12日(日) 9:00~16:00
参加費:15000円
*事前振り込みとなっております。申し込み確認後、振込先をお知らせいたしま
す。
場所:鹿児島の霧島市国分で行います。
対象者:理学療法士 作業療法等のセラピスト職種の方
件名:膝関節研修会申込み
山本龍誠
までよろしくお願いいたします。
お申込みメール確認後、詳細をお返事させて頂きます。