島田市最終処分場の暫定搬入口から震災瓦礫を含む飛灰が半年ぶりに搬入 | あんくら島田のブログ

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『安心して暮らせる島田を作る市民の会』
私たちは静岡県島田市での「震災がれき広域処理」への疑問から活動を始めた年齢や立場・市内か市外かなどの「枠」にこだわらない個人有志の集まりです。


 

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【静岡新聞SBSアットエスニュースより】

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本日、島田市の最終処分場に震災瓦礫を含む焼却灰が搬入されます。

島田市は2月に試験焼却にて10トン焼却しました。

5月の本焼却ではその一回目の10トンに大きなコンクリートの塊が入っていたことにより、6トン焼却した所でストップになりました。

その焼却灰は、地権者の方との契約が結べていなかったことから、最終処分場に運び込んだのだけど、埋めずにブルーシートをかけて仮置き状態になっています。

(本来の搬入口側から撮影:左側矢印は暫定搬入口 右側矢印は仮置きの焼却灰)


その後も、地権者との契約問題は解決されず、10月11日にとうとう地権者の方達により搬入口にロープが張られました。

地権者の方達は何度も、市のゴミは契約したい、震災がれきの焼却灰は、別途協議したいと訴えましたが、島田市は、両方合わせた契約じゃないと受け入れないとし続けました。

10月18日から、震災がれきの焼却は再開されましたが、島田市はその焼却灰を捨てることができません。

そこで、反対していない地権者の土地である最終処分場の西側に新たに搬入口を作ることにしました。

もう、こうなると子どもの喧嘩のようです。

必要のない税金を投入し、今となっては「絆」とか「支援」という言葉すらそらぞらしくなってしまった瓦礫の広域処理計画に、ここまでしがみつくと言うのは理解を超えています。



(西側暫定搬入口)


その搬入口が完成し、今日から搬入だそうです。
地権者の方に

「今日は何かするんですか?」

と聞いたところ、

「ばかばかしいもんで、地元もなにもやらないら。抗議文は出してるもんで。」

と。

今日の搬入のポイントは、埋め立てるのかまたブルーシートをかけるのかということだと思います。
埋めちゃうんだろうなぁ。

谷口町内会では、島田市、島田市議会、静岡県に何度も抗議文や質問状を出しています。

その中の2つを紹介します。

【抗議文】島田市最終処分場のある谷口地区からの抗議文 20120528________________________________________________________________________________________

   

                                                        抗議文

島田市長 桜井勝郎殿

                                                       平成24年5月28日
                                                                  谷口自治会 自治会長 ○○ ○

震災瓦礫の焼却灰を周辺住民の了承もないまま、島田市阪本地区の最終処分場に仮置きしたことに対して抗議いたします。
谷口上町内会では住民の98%が島田市の震災瓦礫受け入とその焼却灰の阪本地区への埋め立てについて反対しています。しかし、桜井市長は“絆”“一人じゃないよ”“がんばれ東北”という科学的根拠のない感情論をもとに“正しいことをするのだから住民の了承を得ない”と民意を無視して震災瓦礫の本格受け入れを決定しました。しかし国際的には放射性物質は集中管理するのが基本原則であり、拡散することは決して“正しいこと”ではありません。環境省が推し進める震災瓦礫の広域処理は、地域住民の健康及び経済活動に重大な影響を及ぼしかねない施策です。震災瓦礫の受け入れにあたっては、十分な科学的・医学的データに基づいて住民の不安を解消し合意を得ること、そして地域との協定書を締結することが前提であると考えております。
市民団体等の土壌検査により田代環境プラザの風下の小学校など、島田市でも放射能汚染のホットスポットの存在が明らかになっています。まずは、島田市全域で土壌検査を行い島田市の汚染状況を確認し、震災瓦礫の受け入れより先に除染活動の必要性について検討して頂きたく思います。
また、4月18日に島田市役所を表敬訪問し「広域処理の輪が全国に広がることに大変感謝している」と述べた岩手県大槌町の碇川町長は、5月21日に開かれた岩手県災害廃棄物処理対策協議会では「広域処理には大変な予算がかかる。がれきは被災者の遺品でもあり活用を考えるべきだ」と述べ、広域処理に消極的になったことが窺えます。被災地の震災瓦礫の処理に対する意向を再度確認する必要があると思います。
最後に、阪本地区の最終処分場に仮置きした焼却灰の今後の取り扱いについて、早急にご回答願います。

以上___________________________________________________________________________________________




島田市谷口自治会 暫定搬入口周辺茶園耕作者からの抗議文 20121030
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                         抗議文

島田市長 桜井勝郎殿
平成24年10月29日

最終処分場の西側に暫定搬入口を作る作業を、地元自治会及び周辺茶園耕作者への説明なしに開始することについて抗議します。
島田市は最終処分場の西側に暫定搬入口を作る作業を10月29日から開始すると発表しましたが、地元自治会及び周辺茶園の耕作者に対して一切説明がありません。また、計画が公になった直後の10月23日に地元関係者が抗議文を提出し、懸念事項を訴えていますが、その対応策も示されていません。暫定搬入口周辺道路は公道とはいえ従来茶園作業のために利用している道路です。関係者への説明という基本的な手順を踏んでから計画を実行して下さい。
また、震災瓦礫の焼却灰の埋め立てについては、地元自治会は了承していませんし、覚書も締結していません。震災瓦礫受け入れに伴い健康被害、風評被害が起こった場合の責任の所在も告示129号では不明瞭な表現となっています。
被害が出た場合誰が責任を取るのかを明確にするとともに、地元自治会の了承を得るまでは、震災瓦礫の受け入れ自体行わないで下さい。


                      谷口自治会暫定搬入口周辺茶園耕作者


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谷口町内会の方達は、納得して本日を迎えたわけではありません。

何度抗議しようとも、全く取り合ってもらえず、悔しい思いをしています。

このような通知一枚で、地元住民の思いは踏みにじられようとしています。

本当は本日、地元住民の意に添わず、強引にことを進めたことに対して、声明文なりを出した方がいいのかもしれません。

ですが、その都度集まり、その文を作成し、報道は呼ぶのかどうするのか、何度も名前が出る、顔がTVに写される、芸能人でも政治家でもないのに、、、。

お父さん、もうやめてという声が上がることもあるでしょう。

売名行為などと言われることもあるかもしれません。

そりゃ、疲れ果てます。


もうすぐ一年。

行政の意にそわない市民活動を続けて行くことの難しさを、痛感しています。

そして、だからこそ、続けて下さっている人達に感謝します。





 

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