完全謝罪マニュアル | 発達凸凹(元・知的障がい)私立中学校に入学しました

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気が向いたときに、なんとなく更新しています。
中1息子の母です。

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皆様の温かいコメントに、とても励まされ、感謝しています。

いつも見てくださる皆様にも、本当にありがとうございます。


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今回の謝罪、相手のお父さんは、激怒していました。


こういうときの謝罪のマニュアルを書きます。


仕事で学んできた方法です。

子どものトラブル用にアレンジしたものをまとめてみます。


前回の記事 では、謝罪内容をおおまかに書きましたが、細かい部分ではこちらが正しいです。)



謝罪の目的としては、「相手の怒りを解くこと」です。


謝罪に行ったのに、余計怒らせたり、分かってもらえなくて返ってギクシャクしたり、しこりを残すのはもったいないですよね。





この手順を知っていると、「謝罪」は驚くほど上手くいきます。


やってみると、本当にこの流れどおりになった!相手の怒りが解けた!とビックリします。




使う機会が来ないのが一番ですが、万一のとき、菓子折り仲間の皆様のお役に立つと嬉しいです。


(※この種の心理的な話は、不快に思う方もいます。必要ない方は以下スルーでお願いします。)









まず、大きなコツとしては、「嘘をつかない」ことです。

これについては、おいおい説明しますね。



ではやり方。



1、起きたことへの謝罪


「このたびは、息子がお嬢様をたたいてしまい、本当に申し訳ございませんでした。」




2、感謝


「言いづらいことなのに、おっしゃってくださり、ありがとうございました。

教えていただかなければ、知らないで終わるところでした。

教えてくださって感謝しています。」




3、同じ立場に立つ


「大切なお嬢様が、言っても叩くのをやめてもらえなくて、どんなに悲しい思いをされたかと思うと、同じ親として、とても切ない気持ちです。

大変申し訳ございません。」




4、相手が”同意し、かつ、続きを話してしまう”内容を言う


「お嬢様は大人びたタイプなので、きっと大ごとにできないで、ずっと悩んでいらしたのだと思います」


相手はついつい同意し、かつ、続きを話してしまいます。


「そうなんですよ、この子は長女だから、しっかりしていて、2歳で既に、どうのこうの~」



ここでコツです。


「嘘をつかない」


嘘でなければいいんです。


つまり、心の中では、相手の子に対して思うところがあったとしても、実際「大人びたタイプ」っていうのは嘘ではないよね、ということです。


心の底から思ってなくてもいいんです。


客観的に、そうだよね、という内容であれば、「嘘はついてない」ことになります。





ここまできたら、相手の話に耳を傾けるだけ。


「同意し、続きを話してしまう」うちに、相手の怒りはほぼ収まっています。

むしろ、あんなふうに怒って、大人げなかったかな、と思ったりもしています。





ちなみに・・・、


「怒る」というのは、生命力の大きな形態のひとつで、とてもパワーを使うことです。


かなりのパワーが持っていかれるので、怒っている本人は、精神的なバランスを崩しています。


人は心理学的にも、人間科学的にも、「元に戻ろうとする」性質があります。


痩せている人はちょっと太ると、すぐ、痩せる方向に体が戻ろうとします。

太っている人は、ちょっと痩せると、太った状態に戻る方向にいきます。


なので、怒っている人は、無意識では、「怒っていない、平常心に戻ろう」としています。



相手が「肯定し、かつ続きを話さざるをえないこと」を提示する。


これは、相手が通常の精神状態に戻るのを、自然な形で助けることになります。




5、同意とダメ押し


「そうなんですね~。

本当にしっかりしていて、すばらしいお嬢様ですね。

そんなお嬢さんを悲しい気持ちにさせてしまい、今回は本当に申し訳ございませんでした。」


相手も気持ちが収まりつつあるので、ここは否定してきます。

「いやいや、うちの子も、ちょっとワガママなところがあるから~」

(↑これは肯定しちゃだめですよ。ほんとワガママですよね、とか言わない。)


ここまできたら、相手の怒りは解けています。

もう大丈夫。




6、去り際


「これに懲りず、これからも仲良くしていただけたら嬉しいです。

お時間をいただき、ありがとうございました。」



これも、「嘘をつかない」がコツです。


一般常識的に、「これからも仲良くしてもらえたら嬉しい」ので、嘘ではないですよね。


そう思いつつ、距離を置いても大丈夫。





以上、完全謝罪マニュアル、子どものトラブル編でした。




ついついうちの子は悪気はなかったとか、いろいろ言いたくなりますが、言い訳は一切しないのがベターです。


相手の怒りを収めるのが一番の目的です。


言い訳をしてしまうと、「この人謝りにきたのかしら、それとも言い訳しに来たのかしら?」と、ますます相手の感情を崩してしまいます。



相手の怒りが解けたら、いつでも分かり合えます。

イヤなら疎遠にしたら良いんです。



ということで、


お互い良い菓子折りライフを送りましょう~