表参道のアーユルヴェーダスクール主催の期間限定「アーユルヴェーダ博物館」へ行って来ました。

ゴールデンウィークの4/29-5/7の午後のみという限定開催でした。


アーユルヴェーダ博物館

http://satvik.jp/museum/index.shtml

広さはワンルーム程度、入場は無料でした。
パネル展示と、体験コーナー、物販コーナーなど、限られたスペースでも充実した内容でした。

アーユルヴェーダの歴史や、使われている薬草、また日々の行い等、アーユルヴェーダ全般に対しての展示は、説明を受けると更に奥深さを感じるものばかり。

(館内は撮影禁止でしたので、、、せめてパンフレットの中身だけチラっと。)


説明の中では、実際にマウスウォッシュ的な使われ方をしているニームの粉末を舐めたり(ニガイ!!)、アムラキャンディを試食したりできました。

歴史を遡ると、シルクロードを通じて、正倉院にアーユルヴェーダ特有の果実”アムラ”が奉納されていたそうです!
そんな昔から日本に伝わっていたのですね。

アーユルヴェーダは、現在も多岐に渡り病院での治療にも使われています。
食品、スパイス等、ドーシャや症状にあった食べ物があり、調合して摂取したりして健康維持に役立ています。
その教えは、師から弟子へ口頭での伝承で伝わって来たものなのだそうです。



展示は写真撮影不可とのことでしたが、クミンをすりつぶす体験コーナーは特別OKをもらいました♪
クミンを石に敷いて、石棒でゴロゴロすりつぶすとサラサラなパウダーになります。
消化を助ける効能があるそうで、お茶として溶かして飲んだり、調味料としても使えます。
インドでは上手く挽ければお嫁に行けると言われているそうですヨ

更に「リタ」というナッツは、別名「Soap nuts」日本では「クロムジ」と呼ばれているそうです。

向いた皮を茹でると、洗濯液として使えたり、シャンプー代わりにもなるそうです。
つかみ取りコーナーがありました。(これでシャンプー1回分くらいとのことでした)
日本では、その種(黒い種)を羽子板の羽の先の重りとして昔から使われていたそうです。

販売コーナーは各ドーシャ(ヴァーダ/ピッタ/カパ)に合うマッサージオイルや、料理本、タンズクレーパー(舌のコケをそぎ落とす用具)などなど売っていました。

アーユルヴェーダは日本では、オイルマッサージのようなイメージが定着していますが、本当は医療だったり、“おばあちゃんの知恵袋”だったり、生活全般の手引書のようなものなのです
治療法としてヨガがあり、マッサージがあるのです。

西洋医学とは違う観点の多い分野ですが、両方を理解して上手く使い分けて行くのが現代人には賢い方法かもしれません。

風邪を引いたら、まずは生姜湯を飲む(アーユルヴェーダ的な感じ)、悪化したら抗生物質を飲む(西洋医学)というようなイメージでしょうか。

アーユルヴェーダの歴史や成り立ちの話は、ファンタジーの世界(笑)。



例えば、アムリタ(不老不死の薬)。
海の中に山を逆さに突き刺し、大蛇を山に巻きつけ、神と悪魔が両サイドで引っ張り合い、山を回転させ海を撹拌し(乳海撹拌)、そこからアムリタを持った神が生まれたそうです。
大蛇の毒が海に流れないよう、シバ神が毒を自ら飲み干したので喉は青く描かれているなど等。。
インドの神様が沢山出てきて、その神々が色々な人間模様だったりするので、かなり面白いです。

話がそれましたが、アーユルヴェーダはインドの長い歴史で培われた知恵。
決してマッサージだけではない、知識のエッセンスが凝縮されています。
少しずつですが、更に色々勉強して深めていきたいと思います。