大人なこども。

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いつもこどもな心で、ゆらゆらと。

Amebaでブログを始めよう!

どうも、ごぶさたしてます、みなさんげんきですか!

なんか出発2週間前の更新からすっかり途絶えてしまっていたみたいで。。。
もはやブログなのかさえもわからなくなってまいりましたね!!!←


なにげなく日本の指揮科の友だち、通称ずーみんのブログを見ていたら、「なんか更新しなきゃだめだ・・」っておもった。
ずーみんすごし。まめ男ずーみん…しかもちゃっかり私の見送りに来てくれたときのことも書いてあった・・・ずーみん・・・やるな・・・なけるじゃないか・・・・



というわけで!こっちにきて早1ヶ月3週間になろうとしているところで!!!!

現地からの初更新とまいります。すいません、おそくて!笑



毎日それはもう、イタリア語と新曲に追われています
日常会話にも頭使うんですよ!

イタリア語の授業、大学でとってたとき、文法とかわかってるほうだ!って思ってたんだけど甘かったね!!!!!
そうよ、日本語もそうだけど、文法と話し言葉はちがうじゃない。

省略したり、言い回しがあったり、いろいろあるじゃない。もーーーおぼえきれーーーん!!!!!


今わたし、3歳児程度・・・なんとなく聞けて話してることも理解するけど、自分の意見はまだ言えない・・ほんっっとうに人生やり直してる気分です。実感してます。


わたしはいま、三歳児だ!!!!!!ドヤ



みんな気をつけてね、日本の大学のイタリア語講義程度じゃー話になりません。
頭で理解してても、口から発するっていうことはイコールじゃありません。
使わないとだめです、ほんと!!!実践が大事!!!!

そう、だからね、今全世界の人たちの中で、もし「しにたい、死んで人生やり直したい」って思っている人がいたなら、

ぜひとも見知らぬ国へいけ!!!!って言いたい。


死なずに人生やり直せるよ!お得!!(?)





それにね、海越えたり地球半周分違ったりすると、やっぱり文化は違うもので、たくさんカルチャーショックに見舞われます。


まずマヨネーズがまずかったり!!!!(切実)

牛乳がめっちゃ種類あったり!!!!!(冷やされてない上にめっちゃ長持ちするのもある:カテゴリー牛乳)

チーズとハム、普通のスーパーでも信じられないぐらい大量にうってたり!!!!!

なんかしらんが普通に注射器うってたり!!!(用途謎)

Barでタバコ自分で巻いてるおにーさん発見したり!!(ちゃんと紙ペロッってしてた)



ほかにもいろいろあるけどね、とりあえずびっくりの連発ですよ、ほんと。


とりあえず2カ月弱もいるとなれてくるもので、だんだん驚かなくなってきたけど、
わたしはここがすごく好きになりました。


先進国から来た自分にとって、イタリアってほんと、ほんと、ほんっとうに技術が進んでいない、本当に!と良く思うことがありますが、

でも、
電気をあまり使わない(むしろ使えない)

古いものを大事に、大切につかう(その辺に建ってる建物が数百年前の建造物だったりする)

時計があまりあちこちにない(あってもバスとか電車が時間道理に来ないのは当たり前)

人があったかい(バスとかで突然おばさんと若者が仲良くなったりする)


そんな、むかしの時代にタイムスリップしたようなこの国が、とっても好きになりました。




もっともっとしゃべれるようになりたい、
もっと聞けるようになりたい、
もっともっともっと、いろんなことを経験したい、
とりあえず話したい!!!!


ともやもやモジモジしてますが、でもやっぱり来た時よりも会話が分かるようになってたり、ちょこーっとだけど返せるようになってたり、ちょっとずつ成長してるみたいです。


なによりもこっちに来てすごく良かったことは、自分の歌が成長していると自分で実感できている事。
日本を飛び立つ前日、演奏会でRigolettoのCaro nome che il mio corを歌いました。

自分でもハイEsに自信がなかったり(汗)カデンツァもあやふやだったり(ダメ)、しかももろにそれが出て本番、ごまかしにごまかして(ごまかしの技術最強)なんとか終わらせましたが←

いま、なんの不安もなく、ジルダになって歌える自分がいる。

曲を読みはじめた時に思い描いていた歌い方ができるようになった、このことは、すごく私の中で絶対感になっています。

とりあえずAltoVoceの技術を身に付けた。これは宝物だ…!!

とにかくレッスンは”劇場で実際に使い物に、売り物になる声”を求めて行われます。
最終目標そこなんです。

日本との違いをはっきり感じたのは、先生=Professore、Maestroというように、
彼ら自身が実際極めた人、実際売り物である人だということ。

もちろん日本も同じであるはずです、が、実際に文化そのものが違うから、特にオペラにかかわる人間は日本と徹底的に違います。歌い手なんてまさしく!!!

レッスンをしていて思うのは、”学生”ではなく”演奏家の卵”としての扱いだということ。
”学生だから”なんて言葉はでません!!!

”これを歌うならこうでなくちゃ客が喜ばない!!!
”ここでこう聴かせるんだ!!!!


そんなレッスンです。


選曲だって、

”あなたの声はこういう役が似合いそうだから、このへんの役、みんな全曲みときなさい”
って、オペラごと渡されます。ひぃぃ


日本みたいに、アリアだけみてほかは知らないってレッスンはしないんです。

だってアリアがどんなに完ぺきでも、全幕歌えなかったら使い物にならない、意味がない、から。


そう、まさしく日本にいた時、私がつねづね思っていたことを、ここでは実践しています。
でもやっぱり背景には、「身近に歌劇場があるかどうか」という環境の違いが大きいのだと。

日本のホールのように、”なんにでもつかえる音楽ホール”は、便利だし機能性もいいけど、演奏家はそれだと育たないのかもしれないですね。


あと、教会!!教会が腐るほどあるんだけど、やっぱりすごいです、西洋音楽史でグレゴリオ聖歌とかいろいろ習ってくそ苦痛だったけど、たぶん今見返したらおもしろいって思えるようになってると思う!笑



クリスマスミサへ行って、すごく感動しました。


音楽の原点を見たというか、元はここやで~!って見たというか、とにかく、すごい。
音楽が、じゃなくて、建物の響きと、雰囲気と、空気と、匂い、全てが合わさっていて、これが芸術といわれるものなんだなと。

言葉にするとなんだかむずかしいね、でも演奏家の卵としてこの地に若い今、無理してきて良かったと思っています。

今年一年、正直無理しまくって色々経験しました。嫌なことをたくさんしました。やりたくないこともたくさん。学校をやめたこともそのうちの1つ。

でもはやく、80年生きるとして、4分の1の時点にいる今、ここの空気を吸って、芸術を肌で感じている事が、私にとって本当に大切で宝物であるとしみじみ感じています。



と、そんなわけで、概要はこのくらい。

次回はふつ~に生活について触れていきたいと思います笑




乞うご期待!!