＜私が初デートから２週間で婚約→結婚するまで＞
その１：出会い
その２：初対面←今ここ
＜２０１１年１月 初対面＞
そんなわけで、この日はエリの２８歳？くらいのバースデーパーティーだった。
私は別の場所で飲んだあと終電で会場へ駆けつけたのだが、その時点で相当いい具合に出来上がっていた。
前回書いたように、私は彼の写真を見て「ホォホォ」とは思ったものの、それは「きゃーイケメン！」って思ったとか、「気になる♡」って思ったわけではなく、あえて言えば「初めましての人がいるな」というくらいの気持ちが一番近い。
つまりほとんど興味がなかったといえる。
そんなわけで、彼のことは全く意識しないままに会場に到着した。
私「エリ～誕生日おめでとう～♡」
エリ「ありがとう～っていうか超酔ってるよね？」
そんなやりとりをした直後、
私「超イケメンがいる！！！」
そう、私はエリの隣に座る彼に気づいたのだ。そういえばこんな人写真で見たわ。実物は写真よりイケメンだわー。
繰り返しで申し訳ないのだが、彼は私のタイプではあるのだが、一般的にイケメンかというと、まぁそれなりという感じであるw
ついでに会場が暗かった。そして私は泥酔していた。
アサギ「超イケメンじゃん！！えっ！？超イケメンがいるじゃん！！！！」
エリ「ちょっとアサギ、マジでやめて。彼だけはやめて」
アサギ「ちょっとイケメンなんですけどー。ねぇねぇあなた、すごいイケメンだね！」
イケメンと連呼する私の横で、エリは真剣に迷惑そうな顔をしていた。
そしてその隣で彼はどうしていたかというと、
まさかの無表情＆無言を貫いていた。
（えぇぇぇぇーーーー！！！）
せめて「そんなことないですよ」とか「ありがとうございます」とかさ、色々あると思うんだけど、彼はとにかく奥手で無口なのである。
そして私はご存知の通り、グイグイいくタイプである。まぁ普段の私はもうちょっとそれなりに考えて行動したりするものなのだが、いかんせんこの日は酔っていた。
とはいえ、私は初対面の男性に対しては基本必ずなにかを褒めるので、多分素面であったとしても、イケメンだねとは言っていたと思う。私は普段の発信で、男性を褒めろ褒めろと繰り返しているが、私の褒めとはこのくらいストレートである。
ちなみエリと彼は、言うなれば姉弟のような間柄だ。彼が人生で一番お世話になった他人は、間違いなくエリである。
そしていつか機会があれば書くが、私はこんな発信をしているだけあって恋愛遍歴に関してはちょっとしたものである。
それを知っているエリは、純粋な弟を私の魔の手から守るべく、割と真剣に
「本当にやめて」と訴えていた。
しかしなんにしても彼が無言＆無表情な以上、それ以上に会話が盛り上がるはずもなく。
この時点で、普通の女性だったら諦めるだろう。しかし私は、全く気にしていなかった。私のこのあたりのメンタルは、恐るべき強度なのである。
その後はあまり覚えていないが、特にトキメキなシチュエーションは起こらなかったということだけは断言できる。
ちなみに後日、彼に聞いた私の第一印象は
「酔ってるなぁ」
これが記念すべき彼と私の初対面だった。
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