<私が初デートから2週間で婚約→結婚するまで>

その1:出会い
その2:初対面
その3:空白の半年
その4:迷走
その5:再会
その6:初デート
その7:苦悩
その8:バレンタイン←今ここ

 

 

 

結婚適齢期といえる30歳前後まで人生を送ってきた人間というのは、
やはり人知れず色々な問題を抱えているものだ。
家庭環境、金銭問題、消したい過去、自分の悪癖・・・・


恋人なら、隠し通せるかもしれない。
でも結婚となれば、こういった自分の問題をすべてさらけ出して、
なおかつ一緒にいてくれる人を探さなければならない。


しかし、これにはやはり「出し方」というものがある。
私がこのブログで何度も書いているように、先に相手を自分に夢中にさせなければ、自分の軸をもち人生の主導権を握るのは難しいのだ。


マイナスポイントは徐々に出す。相手が自分から離れられなくなってから出す。

相手が自分にハマってきた度合いに応じて、許容範囲を見極め小出しにし、
最終的にはオールOKな状態を作るのである。


この話をすると、「不誠実じゃないか?」と言う人がたまにいる。
ではあなたは採用面接で、「御社は第5希望です」「やる気のない日があります」「朝が苦手です」などと言うのが誠実であると考えているのだろうか?
不要なことは言わなくて良いのである。どうせ徐々にバレるんだし。


そう、マイナスポイントや素の姿を出すのは、じっくり時間をかけて行うべきなのだ。目安としては、だいたい3ヶ月。


お互いに徐々に本性を露見しあい、そしてそれが「許容範囲」であるのかを互いに見極めあう。これが結婚相手を選ぶ際の正しい手順であると、当時の私は考えていた。


しかし。前回書いたように、彼との関係ではそうもいかなかった。(詳細はこちら
ASAP可及的速やかに私は彼を見極めなければいけない。



私は大きな賭けに出ることにした。1週間で自分のマイナスポイントを全てさらけ出すのである。

これは、男性との関係において、常に「最高に愛される」安全な状態を作ることを第一優先にしてきた私にとっては、相当に勇気のいることだった。


ここまで読んでくださっている方はお分かりだとは思うが、私は結婚相手として選ぶにはなかなかにリスキーな女性・・・。


彼に、私のことが受け止められるだろうか。特に、女性と付き合うのが初めてな彼に。とてもじゃないが、私は彼の手には負えないのでは・・・?


それも徐々に教育するのではなく、一週間で怒涛のようなマイナスポイントの嵐を、彼に浴びせなければならないのだ。
(余談だが私は例の12年付き合った彼氏との交際中に何度も浮気をしたが、そのうち弁明するのも面倒になり、1年かけて彼を浮気OKなマインドに教育したことがある)


でも他に方法はなかった。
私は様々な方法で、彼の許容範囲、器の大きさを測ることにした。


この期間、私たちは
10日、11日、14日にデートをしている。


10日は夜の11時に突然、すでに自宅にいる彼を
「一緒に飲もうよ」と恵比寿のバーに呼び出した。彼は墨田区からタクシーで駆けつけてくれた。


11日は、彼の家に遊びに行った。二人で料理をしたり、映画を見て過ごしつつ、
私は激しいジャブを繰り広げた。


そして14日、バレンタイン。左フックからの右ストレート。投げ入れられるタオル。
 

 


この間に試みた膨大な数のテストは、とてもじゃないが書ききれないので
下記に代表的なものを記す。


1.彼とのデートの後、謎の場所に帰宅する。(実はこの時まだ元彼の家に住んでいた)←ありえんwww

2.以前の恋人の話を堂々として、反応を伺う

3.家事は嫌いだからあまりしたくない、子供は苦手だと正直に伝える

4.借金があることを伝える

5.浮気や水商売等、過去の様々な出来事を伝える


これを一週間のうちにである。(浮気は今はしないとは一応付け加えておいた)
はっきり言って、これは絶対に真似しないほうがいい。特に1と2。


私は、過去にホステスとして働いた経験があり、また現在は営業職についていることもあり、相手の本音と建前の見分けに関してはちょっとしたものである。

相手の返答そのものよりも、反応を見る。少しでも引きつっていたら、すぐにわかる。


しかし驚くべきことに、彼は上記の全てに関して、1mmも動じなかった。

衝撃的な精神力である。

やはりチャンプは違う。

 

 


動じなかったというのはどういうことかというと、単に「そうなんだ~」って感じだったw


2月14日のバレンタインデートの後。
私はこれから元彼の家に帰らなければならず、それを微妙に隠しきれなかった。
自宅とは方向が逆なのである。
「こっち方向じゃない?」という彼に対し、「いや、ちょっとね・・・モゴモゴ」と煮え切らない反応をする私。
彼はすぐに察し、「あ、そうか。じゃあ、また~(^o^)」と笑顔で見送っていた。
全く躊躇する様子も、呆れた様子も、嫉妬心も見えなかった。


このへんで私は、自分の理想の男性の条件のうち、もっとも重要かつもっとも満たすことが困難なある一つの項目について、彼が完璧に満たしていることを認めざるを得なかった。

それは、

「自分がないがしろにされたことを怒らない」


この項目を満たすことがいかに難しいか、あなたにお分かり頂けるであろうか。


自分の気持ちを尊重することを、他人に求めない。


これは実はものすごく難しいことなのである。他者からの扱いに一喜一憂したり、自分が揺らぐことがなく、しっかり自尊心を保てる。きちんと精神的に自立した人間でなければ、これを満たすのはまず不可能だ。


私が仕事や遊びで忙しいときに「俺のメシは?」って聞いてくる男性や、束縛をする、不機嫌になる男性というのは、まさにこの「自分がないがしろにされたら怒る」男性なのである。わがままな私には、この項目はもう必須中の必須だった。


私はこの一週間で、彼のことを知れば知るほど、
その精神力、強さ、器の大きさに惚れこむことになったのである。


この辺りから私は彼のことを、単なる一人のチャンプではなく
もしや新世界の神なのでは・・・
と思い始める。

 

 


後から聞いた話によると、この一週間のあいだ彼は常に

「最後は僕だから」

と思っていたので、私の行動は全く気にならなかったらしい。

本当に恐るべしである。
 

 

 

 


↑新世界の神氏


こうして私は、彼と結婚することを決めた。あとはプロポーズさせるだけである。


続きはこちら


**

「ブログの3倍の濃度」をモットーにしたメルマガ配信してます。
ご登録は↓こちら↓から