お年寄りから知恵をもらおう | 医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

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大阪北浜、東京田町にオフィスを持つ医薬・バイオ分野の語学サービス会社 アスカコーポレーション社長 石岡映子のブログ。

9月21日は敬老の日、おとしよりを敬う日である。いろいろな説はあるものの、兵庫県のある農村で、老人を大切にし、おとしよりの知恵を借りて村作りをしよう、と農閑期にあたる9月中旬15日を「としよりの日」と定め敬老会を開いていたのがきっかけらしい。


私は子供のころから3~4世帯家族で、祖父と祖母の存在はとても大きかった。どれほど理不尽なことを言われたとしても、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんの言うことは絶対、逆らうと親に怒られた。それでも両親が仕事で忙しく、参観日に来てもらったり、運動会のお弁当を作ってもらったから頭が上がらない。


先代の浪費で傾きかけていた家を建て直したのもケチで働き者のお祖母ちゃんのおかげだとか。家中の電気を消して回り、食べ物を粗末にするなどもってのほかだった。そのせいもあり、私にケチが受け継がれ、今でもつい「もったいない」が口に出る。お祖母ちゃんは元祖エコの人だった?


お祖母ちゃんは女性が働くことに大賛成。自分が苦労したせいもあるだろうが、嫁である母の仕事を応援していたし、自身は朝から夜まで畑に出て農業で収入を得ていた。ご飯を炊くのはお祖父ちゃんの仕事だったし、洗濯は父?
元祖、女性の社会参画推進者だ。


敬うとは、知恵を借りること。私も目上の人たちの知恵のおかげで随分助かっている。母からは、何よりも社員を大切に、くれぐれも無茶をしないように、とよくブレーキを掛けられるし、顧問やクライアントからも、何かと刺激や忠告をもらう。


先人たちのおかげで今の社会があるし、繁栄がある。会社もまさに。


ロバート・デ・ニーロが、日本には老人を敬う祝日がある、素晴らしい文化、と称賛したらしい。確かに母の日などは海外の文化だが、敬老の日は日本文化、オリジナルである。若い世代とシニア世代がお互いに刺激し合うってとても良いこと。互いに壁を作らないことが大切だと気づいてほしい、と。


そのロバート・デ・ニーロが共演する映画「マイ・インターン」が10月10日に劇場公開される。人気ファッションサイトのCEOを務めるアン・ハサウェイ(「プラダを着た悪魔」主演)が、40歳年上の男性アシスタントであるデ・ニーロとの交流を通して成長していく姿を描いた映画。人生の大先輩から様々な助言をもらい、次第に心を通わせていくというもので、公開されたら是非観に行こうと思う。