五代ブームが大阪経済を救う? | 医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

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大阪北浜、東京田町にオフィスを持つ医薬・バイオ分野の語学サービス会社 アスカコーポレーション社長 石岡映子のブログ。

NHK朝ドラ「あさが来た」はAKB48が歌う『365日の紙飛行機』も素敵だし、明るく破天荒に活躍する主人公「あさ」と彼女を支える家族が魅力的。豪商加野屋に嫁ぎ、明治維新で倒れかかった婚家を炭坑や紡績、銀行業などで救い、後年には教育を推し進めるために初の女子大、日本女子大学を設立した輝かしい女性ビジネスマンのストーリーだ。


先日22日の放映の番組で、主人公のビジネス展開を支えるイケメン実業家「五代友厚」が亡くなると、彼の銅像に人が集まったり、“五代ロス”現象が起こっているらしい。彼は明治維新でダメージを受けた大阪経済を救った重鎮で、大阪商工会議所と北浜証券取引所の前には彼の銅像がある。

島津藩士、水夫として海外の船にも繰り込み、高杉晋作と上海で活動したり、生麦事件でイギリス海軍の捕虜になったり、西郷隆盛や大久保利通らとともに倒幕にも活躍したという。


大阪に造幣局を誘致、初代税関長など、政治、経済面で活躍しただけでなく、日本初の英和辞書の刊行した、とか、大阪株式取引所(現大阪証券取引所)、大阪商法会議所(現大阪商工会議所)、大阪商業講習所(現大阪市立大学)、大阪製銅、関西貿易社、共同運輸会社、神戸桟橋、大阪商船、阪堺鉄道(現南海電気鉄道)などを数々設立したというからすごすぎる。49歳、糖尿病で亡くなったらしいが、半世紀でこれほども、と。半世紀をとっくに超えた自分の人生があまりに小さい?


東の渋沢栄一、西の五代友厚とも称される偉人なのに、恥ずかしくも「五代友厚」氏の名前を10年ほど前まで私は知らなかった。北浜証券取引所の前で待ち合わせをした際、銅像の話になり、初めて五代氏の偉業と名前を知った(イケメンなのに、台が高いうえに背も高いから横を通っても顔が全く見えない?)。私は大阪商工会議の仕事をサラリーマン時代長くやっていたし、出向で勤務したこともあったのに知らなかったとは(大阪商工会議所の銅像も高くて顔が見えない)。


勝海舟、坂本竜馬、桂小五郎、大隈重信など、明治維新の偉人達とともに活躍してすごい人なのに、歴史で教えてもらった?のに記憶がなく、映画やTVでもあまり名前が登場しない。現在の大阪中之島にある日本銀行大阪支店が彼の最後の居だったようだが、財産はなく借金だけだったそうだ。それでも当時5000人もの人が葬儀に集まったと聞くと、彼の人望が推し量れる。


彼は、地位か名誉か金か、いや、大切なのは目的だ、と言っている。

今回の朝ドラで、彼の人生をもっと知りたくなった。大阪経済に刺激を与えるためにもNHKの大河ドラマに仕立ててほしい。