常に現場に出て、選手の表情や行動を観てアプローチする。

1人1人、何ができて。何ができていないのか。

「常に現場に出る」

コーチングはその瞬間瞬間で子ども達にどんな言葉で何が必要なのか。子ども達と指導者のリアルタイムでしかわからない事がある。リアルタイムだからこそ言える事があるし信頼関係も築けていける。

1人、1人の子ども達をもっともっと大切に前に進んでいきます!


「情熱」を更に燃やして頑張りますメラメラ


下記は一部の記事を抜粋。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


坂本先生の話です。
当初体育史専門だった私はコーチング論を担当する際、「コーチング学」ではなく「コーチング論」でということで引き受けました。「学」は体系化された誰もが認めたもので、突き詰めていくと哲学になってしまう。それは学生たちにとって難しいだろう、と思い、「論」の授業にしました。「論」であれば私が思うことを伝えることができる。ただし、しっかりとしたベースは必要です。私のコーチングのベースは国際試合、大学での試合、練習試合を含め5,500以上の試合の指揮を執った中で培ってきたものです。
良いコーチとは何か。常に学び続けることだと思います。小学生の試合でも、高校生の試合でもヒントになることはたくさんあります。そして、常に現場に出て選手たちに触れること。机上の空論では、選手は納得しません。ここぞという時にチャンスも手に入れられませんし、ピンチも乗り切れません。競技スポーツにおいて一瞬の判断が勝利を左右します。その一瞬の判断をするために、常に選手に触れていなければいけないと伝えています。
コーチングでは「飽く事なき情熱」「好奇心・知識欲」「行動力」も重要な資質です。コーチングに終わりはありません。常に変化していくものをどう捕まえるか、ということが大事です。そして何の役に立つのか、ではなく、誰のために役だつのか、を考えてもらえたら、チームはどんどん良くなるし、強くなるでしょう。
サッカー部の卒業生は現在約1,500人。そのうち500人以上が全国で教員をし、またサッカー関係の仕事をしています。これは私の何よりの財産です。スポーツで財を成すより業績を残すより、そういったたくさんの卒業生が全国で頑張ってくれいていることが、何よりの財産。在学中は師弟であっても、卒業したら仲間であり、サポーターです。卒業生は在学生たちが活躍してくれることで応援してくれますし、とても嬉しいと思ってくれます。そういう関係が卒業生とのつながりなのではないかと思います。また在学生も卒業生も大体大だけではなく、サッカーだけではなく、多くの競技に興味を持ち、好奇心をもって接してほしいと思います。私もサッカーだけではない世界の人たちにたくさん刺激を受け、助言をもらいました。
ひょんなことから体育史からコーチング論を担当しましたが、そのおかげでいろいろな出会いがありました。何がどこで変化できるかわからないけれど、ここはチャンスだ、ピンチだ、ここが一番の転換期だと思ったときに、自分が全身全霊をなげうってそれに集中できるかということが大切ではないでしょうか。私の人生はそうやってきたかなと思います。
学生として4年間、教員として44年間。大阪体育大学での48年間の大学生活は終わりますが、是非とも、大学を盛り上げていただいて、これからも良い大学になるように頑張ってほしいと思います。

最後は古代オリンピック競技場の徒競走のゴール跡の写真を示し、講義は終了しました。

この後、教職員、ゼッセル熊取の監督から坂本教授に感謝の花束が贈られました。