〜以下は引用〜
『10歳のジュニアサッカー選手からパパとママへの手紙』
パパ、ママ、おこらないで聞いてね。
試合中に、そこはパスだ、次はシュートだ、絶対に抜かれるなよ、ほら右にもてきがいるぞ、と指示を出すのはやめてほしいんだ。
僕はロボットじゃないんだ。自分でやりたいんだ。自分で考えてやってみたいんだ。
それがうまくいかなくても、何度でもやってみたいんだ。
パパはサッカーが上手だから、こうするとダメで、こうした方がいいって知ってるけど、僕はやったことがないから知らないんだよ。
だから、「何でできないんだ!」「何度同じミスをしたら気がすむんだ!」っておこらないで、つまらなくなっちゃうよ。
この前の試合の時にパパが「あれはファールだろ!?」「それはオフサイドだろ!」としんぱんに文句を言っていたけど、あればたしかにファールだったし、オフサイドだったよ。でもしんぱんだってまちがえることはあるでしょ?
僕は試合に負けたことより、パパがしんぱんに文句を言っていたことの方がくやしかったよ。
試合に負けることはくやしいけど、そんなことより、僕はサッカーをするのがとっても楽しいんだ。
だから試合の勝ち負けよりも、いろんなことを試合でチャレンジすることが楽しいんだ。
だって、試して失敗すると、「こうするとダメなんだ、じゃあ次はこうしてみよう」といろいろ考えてやるのが面白いんだ。
ママ、いつも試合が終わって家に帰ってすぐに「勝った?負けた?」って試合の勝ち負けばかり聞かないでそんなことより、僕は「今日はこんなことをやったら上手くできたよ!」って話したいんだ。
ママが応えんに来ると、ママ達とみんなでいるでしょ。
相手チームが強い時に、うまくいかなくて、ゴールされて、ボールをうばわれることが多いけど、それがはずかしいからって、大きな声で笑うのはやめてほしいんだ。
僕たちは相手がいくら強くてもしんけんにやっているんだ。
〇〇君はすごいね、何で〇〇君はできるのにあんたはできないの?って、いつも〇〇君と比べるはやめてほしいんだ。
僕は僕で、〇〇君は〇〇君でしょ。
僕だって 〇〇君より下手なのは知ってるよ。
でも僕は昨日よりうまくなったことがあるんだ!
リフティングが昨日より10回も多くできるようになったんだよ!すごいでしょ!