小沢氏不起訴が発表された次の日2/5に当ブログで次の内容を余談として記した。

「小沢一郎:不起訴≠朝青龍:責任引退という構図で刷り込む検察・マスコミ連合」http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-263.html
またこの日に朝青龍の引退をぶつけてきたのも、今までの検察のやり方からは何故かすんなり頷けてしまった。
横綱審議委員会で引導を言い渡されたようだが、相手とも示談している案件をまた起訴するかどうかマスコミで煽り、計算したタイミングでこの日にさせたことは、普通の人なら偶然で片付けてしまうとは思うが、そこは検察・マスコミ連合を甘く見すぎである。小沢一郎:不起訴≠朝青龍:責任引退、なんで?という刷り込みである。
横綱審議委員は12人のうち6人がマスメディア関係者で、因(ちな)みにその6人は、内山斉(読売新聞グループ本社社長)、大島寅夫(中日新聞社代表取締役社長)、北村正任(毎日新聞社会長)、鶴田卓彦(元日本経済新聞社相談役)、福地茂雄(日本放送協会会長)となっている。(余談)

その後の報道を見ても(3日間くらいだが)小沢氏不起訴とセットに報道されていたし、見方によっては当日の小沢氏不起訴報道が朝青龍引退に掻き消されたのも事実である。
検察の失態やあまり大きく報道されてもらいたくない案件があるときなど、よくこの誤魔化し手法を用いていることから、1月に横審から「今度何かあったら引退勧告」と言われていたことを含め合わせても
やはり検察とマスコミのタッグの強さがうかがい知れた出来事だった。
特に朝青龍問題については不明な点が多く、急転直下の引退勧告で、当事者はじめ理事会など、一部画策した外部理事を除き、まさに青天の霹靂であったようだ。

ここで朝青龍引退問題の背後を検証してみる

まず、どのような事件であったのか?

朝青龍が殴ったのは身内でなく別人だった

2010年1月28日(木)10時42分配信 日刊スポーツ

 横綱朝青龍(29=高砂)が殴った相手は「別人」だったことが27日判明した。初場所中の「泥酔暴力騒動」に関して、当初被害者は個人マネジャーの一宮章広氏(31)とされていたが、28日発売の週刊誌「週刊新潮」は、別の被害者男性がおり、鼻骨骨折など全治1カ月の重傷を負ったとの記事を掲載した。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は被害者が一宮氏でなかったことを認める一方で、騒動は解決済みであることを強調した。
 初場所で25度目の優勝を飾った朝青龍に、新たな問題が持ち上がった。初場所中に起こした「泥酔暴力騒動」が単なる身内のトラブルではなく、別に被害者がいたというもの。28日発売の週刊誌「週刊新潮」によると、被害者は朝青龍の知人男性で、その男性は朝青龍に殴られ鼻骨骨折、頭部打撲など全治1カ月のケガを負ったという。
 当初、被害者は先代高砂親方(元小結富士錦)の次男でマネジャーの一宮章広氏とみられていた。一宮氏が自ら名乗り出て、朝青龍も高砂親方も否定していなかった。朝青龍は初場所千秋楽の翌日に高砂親方とともに武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)に呼ばれ、5度目となる厳重注意処分を受けた。ただし、身内のトラブルということもあり、それ以上は不問に付された。
 この日、高砂親方は「知り合いとのトラブル」と話し、被害者は一宮氏ではなく、別人であることを認めた。一方で、武蔵川理事長に報告した時も被害者は特定していなかったといい、「虚偽報告疑惑」を否定。被害者男性との問題も「現場で終わった話」と解決済みであると説明した。
 しかし、もともと、場所中に酒に酔って知人に暴行し、警察ざたになったことだけでも大問題。週刊新潮によれば、今後、被害届が出される可能性もあり、警察の動向次第では、問題がさらに広がる恐れもある。初場所後の土俵外の話題は、貴乃花親方の理事選挙の当落だったが、今後はまたも、朝青龍騒動が加わりそうだ。
http://news.nifty.com/cs/sports/athleticdetail/nikkansp-p-sp-tp1-100128-0014/1.htm

ただその被害者とは示談が成立していたとのこと

朝青龍「示談完了した」http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sumo/news/CK2010013002000131.html
2010年1月30日 中日スポーツ
横綱朝青龍(29)=高砂部屋=が初場所中に泥酔し、知人男性に暴行したとされる事件で、朝青龍側が29日、「すでに示談が完了した」という趣旨の含まれた文書を師匠の高砂親方に届けたことが分かった。示談が成立したかどうかは、処分の内容に大きく左右するとみられている。
文書の詳しい内容は明らかにされていないが、文書は朝青龍の関係者が届けたという。示談書は添付されていない。
朝青龍本人はこの日、都内の自宅にこもったまま。30日に両国国技館で行われる皇司の断髪式には出席する予定で、初場所千秋楽後に事件の真相が明らかになって以来、初めて公の場に姿を現す。

示談していて、告発も受けてないこの案件で、警視庁による事情聴取が行われることも目地あを通じて流れtが
捜査にあたるというのだ。一課か四課か。どちらにしてもしばらくは目が放せない事件である。

ではその被害者とは

朝青龍暴行事件と押尾・のりピー事件の関係
2010年01月29日13時55分 / 提供:リアルライブ
角界を揺るがす大騒動に発展しているのが、先の初場所で歴代3位となる25回目の優勝を果たした横綱・朝青龍の知人男性への暴行事件だ。
「写真誌で初場所中の今月16日未明、泥酔した朝青龍が東京・西麻布で演じ警察まで出動した暴行騒動を報じられ、当初、殴られたのは朝青龍の個人マネジャーとされていたが、今週発売の『週刊新潮』で朝青龍の知人男性を殴り、顔面パンチで鼻の骨をへし折るなど全治1カ月の大けがを負わせていたことが発覚。被害者は警視庁麻布署に相談済みで、被害届を出せば刑事事件に発展するが、どうやら1000万円単位の示談金で解決に向かっている。しかし、近々、朝青龍へは何らかの厳重処分が下されることになりそう」(スポーツ紙デスク)
被害者とされているのは、芸能人も訪れる東京・六本木の某クラブの実質的責任者のA氏だとされているが、このA氏、六本木界隈ではかなりに有名人だというのだ。
「A氏はともに覚せい剤取締法で逮捕され執行猶予付き判決を受けた酒井法子・高相祐一や保護責任者遺棄致死罪で起訴された押尾学被告が通っていたクラブの出資者。逮捕前の酒井の逃亡劇にかかわったといううわさもあり、芸能界のみならず、政財界から闇社会まで顔の広い人物として知られていた」(事情通)
事の発端は、泥酔し通行人に絡んだ朝青龍にA氏が注意しただけだというが、朝青龍は自分が何をしたのか覚えていない可能性さえあるが、さすがに、やばいと思ったようだ。
「A氏が麻布署ともそれなりのパイプがあるのを知った朝青龍は震え上がり、それなりの示談金を用意し、なんとか手打ちにしてもらうよう動いてる」(同)
怖いモノ知らずの朝青龍も、さすがに今回は反省しているに違いない。
http://news.livedoor.com/article/detail/4576321/  ライブドアスポーツ(提供:リアルライブ)

そして2月4日に開かれた定例の理事会で朝青龍の事情聴取という段階だったが、それを覆したのが、横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長だ。理事会に先駆けて異例の朝、
横綱審議委員会が開かれたことになる。

「午前11時開始予定の理事会に先駆けて武蔵川理事長に対し横審の総意として『引退勧告』を通告。その強硬な姿勢の背景には、適切な対応を求める文科省の存在と世論の反発があった。
これを受け、武蔵川理事長は理事会の冒頭で横審が「引退勧告」に打って出る姿勢であることを発表。処分には至らないはずだった理事会の流れは、ここから一気に方向転換した。」

理事会では外部役員で元警視総監の吉野準監事が重要な役割を果たす。その横審の意向を知っていたかのように最初から「引退」ありきで厳罰を要求。それに呼応して元東京高検検事長の村山弘義非常勤理事も賛同し、理事会の進行を主導していく。
やはり論が立つこの二人が声をあげたら、相撲だけで生きてきた理事達はたじたじだったろうと想像がつく。

その理事会の様子を2/7にフジTV「ジャーナる!」が再現として放映(横審の部分は録画できず)

朝青龍「申し訳しありません」
暴行騒動について聞かれると
朝青龍「酔っていてよく覚えていません。殴ったかどうかもよく覚えていません」
外部理事「覚えていないということは殴ったかもしれないということではないですか」
朝青龍「・・・・」

理事会は一時中断、追い詰められた朝青龍。(会場を後にした朝青龍の後を肩を落し元気なく階段を下りてくるシーン)
その後ろを歩く(高砂)親方の表情が全てを物語っている。

午後2時30分ごろ

そして再開した理事会。高砂親方にこんな言葉がぶつけられた。
武蔵川理事長「師匠としてどう責任を感じているんだ」
高砂親方「引退を勧めているが本人が踏ん切りつかない」

ここで二人は退席

理事会で採決が始まった。
選択肢は「引退しなければ解雇」か、それとも「5場所の出場停止」か。
結果は7対5で「引退しなければ解雇」と出た。

これを受け3人の理事が控え室で待つ朝青龍の説得にあたる。

九重親方「引退すれば功労金と養老金が支払われる。解雇の場合は払われない。これが最後だ」
険しい表情で聞いていた朝青龍はついに「わかりました」

午後3時過ぎ、朝青龍は理事会に引退を伝えた。

以上

資料
朝青龍関引退勧告書

 平成二十二年一月十六日未明に発生した横綱朝青龍の一連の不祥事は畏敬さるべき横綱の品格を著しく損なうものである。示談の成立は当事者間の和解に過ぎない。
横綱に対する国民の期待に背いた責任を免れるものではない。よって横綱審議委員会規則の内規5、ロ、の「横綱としての体面を汚す場合」により横綱引退を勧告する。

 平成二十二年二月四日

 鶴田卓彦


朝青龍、突然の引退劇…「解雇」と迫られ観念
会見で涙する朝青龍
Photo By スポニチ
 大相撲の横綱・朝青龍(29=高砂部屋、本名・ドルゴルスレン・ダグワドルジ)が4日、1月の初場所中に起こした知人男性への暴行騒ぎの責任を取って引退することを決断。同日、日本相撲協会に引退届を提出した。東京・両国国技館で行われた定例の理事会に召喚されて事情聴取を受けた朝青龍だが、実質的には外部役員らの強硬意見に屈する形で引退に追い込まれた。
数々のトラブルを起こしてきた問題横綱がついに引退に追い込まれた。午後3時5分。理事会が行われている会議室から出てきた朝青龍は、群がる報道陣から「解雇ですか?」と問われると足を止め、10日ぶりに口を開いた。
「引退します。いろいろお世話になり、世間をお騒がせしました」しょうすいした表情の朝青龍を囲む人垣が一気にざわめき、数人のテレビ局関係者が一報を伝えるために屋外へと急いだ。そんな周囲の慌ただしさに動じることもなく、目を真っ赤に充血させた朝青龍は「今は晴れたような気持ちです」と言葉を絞り出した。だが、その言葉とは裏腹に、突然の引退劇は事実上の解雇と言っていいものだった。
この日、日本相撲協会が開催した定例理事会では当初、今回の暴行問題の真相を究明するために設置された調査委員会による中間報告を聞くだけで、処分の検討すら行われない予定だった。だが、横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長が、午前11時開始予定の理事会に先駆けて武蔵川理事長に対し横審の総意として「引退勧告」を通告。その強硬な姿勢の背景には、適切な対応を求める文科省の存在と世論の反発があった。これを受け、武蔵川理事長は理事会の冒頭で横審が「引退勧告」に打って出る姿勢であることを発表。処分には至らないはずだった理事会の流れは、ここから一気に方向転換した。
理事会では外部役員の吉野準監事が、元警視総監の立場から厳罰を要求。他の理事からも解雇を求める声が上がった。話し合いは紛糾し、理事会は朝青龍の召喚を決め、昼食休憩に入った。午後1時に再開された理事会では、12人の新理事を前に朝青龍サイドは示談した被害者の嘆願書を用意するなどして処分の軽減を求めた。
だが、朝青龍が事件の経緯について「私は殴ってません」と否定すると、出席メンバーは一斉に反発した。吉野準監事、外部理事で元東京高検検事長の村山弘義理事(弁護士)らが「解雇にすべきだ」と激しく追及。理事会に「解雇」についての決を求めたが、賛成と反対が同数の6人だった。解雇反対派は「5場所出場停止」「大幅な減俸処分」などを提案したというが、午後1時35分に理事会は再び中断。一度退席した朝青龍は無表情で控室に戻り、再開を待った。
午後2時30分に理事会は再開したが、今度は解雇を求める声が過半数の7人に増えた。午後2時56分、業を煮やした九重親方らが朝青龍の待機する部屋に出向き「このままなら解雇になるぞ」と迫ると、横綱はついに引退を決断。最後は高砂親方が「引退します」と切り出した。引退しなければ解雇。解雇となれば1億円を超える退職金も手にできなくなる。形の上では引退でも、その実は、限りなく解雇に近いものだった。
横綱が優勝後に引退するのは大錦、栃木山以来3度目。数々の記録も樹立する傍ら、トラブル、騒動などの負の遺産も残した希代のヒール横綱にとっては“らしい”幕引き。だが、会見で流したのは「無念」の涙だったのかもしれない。
◆解雇と引退の違い 日本相撲協会の寄付行為によれば、解雇は理事会の議決により行うもの、引退は自分の意思によるとなっている。解雇は退職金が支給されないケースがほとんどだが、引退の場合は満額が支給される。横綱だった朝青龍には養老金と特別功労金が支払われる。
[ 2010年02月05日


朝青龍と国技館トイレで号泣、マネジャーが引退決断直後の様子明かす。
.2010年02月06日20時22分 / 提供:ナリナリドットコム
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写真拡大知人男性への暴行疑惑に端を発した連日の報道合戦の末に、2月4日に電撃引退した元横綱・朝青龍。その一報は瞬く間に列島を駆け抜け、引退という結論をめぐって「当然だ」「まだやれるもったいない」と賛否両論、さまざまな意見が飛び交った。また、朝青龍の地元・モンゴルでは日本相撲協会や日本のメディアに批判的な意見が沸き上がるなど、不穏な空気に包まれているとも伝えられている。そうした中、朝青龍のマネジャーを務めた一宮章広氏が6日に公式ブログを更新。引退を決めた直後の様子を明かしている。
「悔しくて、悔しくて、悔しくて」の一文から始まるエントリー「すいませんでした」は、朝青龍が国技館の会議室から「ちっちゃく指で×」を作りながら出てきたあと、マンションに帰宅するまでの内幕をつづったもの。冒頭の一文の通り、やりきれない胸の内を吐露している。
朝青龍は当初、理事会に呼び出された時点では「辞める気なんてなかったし、協会に呼ばれてからも0パーセントの可能性の中でも望みがあるなら」現役続行の可能性に賭けていたという。
しかし、事情聴取を受けた理事会では解雇の提案が出され、「このまま解雇になって 土俵に上がれずに終わるよりも引退相撲で皆さんの前に出る事」を最後に選択。もう道が残されておらず、やむなく引退を決めたあと、朝青龍と一宮氏は「国技館のトイレに2人で入って洗面台の前に並ん時 鏡越しにお互い目があって……2人で号泣」(※原文ママ)したそうだ。
そして一宮氏は朝青龍から感謝の言葉を伝えられ、マンションへ向かう車の中ではその言葉を思い出して再び号泣。「これから沢山、いい事がある 章広泣くなって」となだめられたものの、このとき朝青龍も「ぼろぼろになる位に」泣いていたという。
マンションでは、朝青龍の母がショックを受け寝込んでいたが、一宮氏が「横綱を守れなくてすいませんでした」と謝罪すると、「あなたは一生懸命やってくれました、これから新しい事に向って横綱と頑張ってください」と励まされ、朝青龍からも「一生お前はマネージャー」と言われたことを明かしている。
引退劇から2日が経ち、気持ちはだいぶ落ち着いたと言うものの、「テレビのニュースで横綱を見ると自然に涙が」。現在、朝青龍はハワイへ旅立ったが、
「時期が来て皆さんの前に出てくる来るまで横綱を静かに見守ってあげて下さい」締めくくっている。