鳩山・オバマ「10分会談」実は破格の扱いだった!?
(日刊ゲンダイ2010/4/23)
晩餐会の主催者臨席は厚遇の証拠
普天間問題について、オバマ大統領が鳩山首相に「最後まで実現できるのか(Can you follow through?)」と発言したかどうかが、いまだに尾を引いている。きのう(22日)の衆院本会議でも、首相が「そういう発言はなかった」と重ねて否定したほどだ。
日本の大手メディアは、よほど「鳩山首相が米国から軽んじられている」ことを強調したいらしい。ワシントンで開かれた核サミットで「日米首脳会談」が実現せず、夕食会の冒頭10分間の会談だけで済まされたことについても、「慰めとして与えられた」などとバカにしてきた。
しかし、あの「10分間会談」、実際の評価はまるで違うらしい。
「47カ国首脳が集まった晩餐会で主催者の隣に座らされるのは、厚遇されているということです。会談内容がなく、写真撮影のためだけに設定された形だけの公式会談より、よほど大事に扱われている証拠です。オバマは、ほかの出席者に『みなさん食事をはじめて下さい』と断り、鳩山首相のためだけに時間を割いた。わざわざホワイトハウスは、オバマと鳩山が親密そうに話す写真を報道機関に配る異例のサービスまでしています。あれは鳩山首相を大事に扱っていますよ、という意思表示です。なにより、会談後、鳩山首相は上機嫌だった。粗末に扱われたとは、思っていませんよ」(外交事情通)
鳩山首相と同じような扱いを受けたのは、米国にとって大切なアラブの王子だけだったという。あの鳩山・オバマ会談、大マスコミが報じるような「屈辱的」なものではなく、破格の扱いだったのかもしれない。