「美味しんぼ」作者・雁屋哲氏がブログで鳩山首相を庇護 (日刊ゲンダイ 2010/5/7)

若者世代に話題沸騰「日本をアメリカの奴隷にしてきたのは自民党政権だ」
過熱する普天間報道について、漫画「美味しんぼ」の原作者である雁屋哲氏(68)が言及し、若者世代を中心に話題を集めている。自身のブログ「美味しんぼ日記」で、こう問題提起したのだ。
〈鳩山由紀夫総理大臣が、普天間基地についての対応に対して多くの人びとに批判されている。しかし、その批判、非難、攻撃は、鳩山由紀夫氏が受けるべき物なのだろうか。考えて貰いたい〉
「美味しんぼ」はグルメ漫画として人気が高いが、最近は食の安全や環境問題を積極的に取り上げ、時には過激な表現で物議を醸してきた。
そんな雁屋氏は今回、普天間問題をこう論じている。
〈今まで、日本をアメリカの奴隷にしてきたのは、自民党政権である。鳩山由紀夫氏に直接の責任はない〉
〈私は、民主党を支持しないが、鳩山由紀夫氏が少なくとも、アメリカに対して日本人の思いを主張しようとしたことは認める〉
〈1945年以来の対米隷属の日本の立場を、少しでも、良くしようとすることは、難事業中の難事業だ。それを、公約にしたことの全部が出来ないからと批判すること自体、アメリカのためにする言葉だと思う〉
〈無闇に、鳩山由紀夫氏を批判する勢力の正体を、国民は知るべきだ〉
これに対し、ブログ読者の反応はさまざま。「別に普天間問題だけで叩かれてる訳じゃない」「料理で解決できないのか?」「擁護してるようで後ろから撃ってる」など否定的な意見もあるが、雁屋氏の発言は、鳩山首相には涙が出るほどうれしい応援メッセージだろう。