みんなの党・ケチケチ選挙で「新党合戦」ひとり勝ち!? (日刊ゲンダイ 2010/5/11)

「イケメン」「アラフォー」「経済人」…有名人はいらない
みんなの党が、夏の参院選比例代表にPHP研究所の江口克彦前社長(70)を擁立すると発表した。選挙区、比例を合わせ、これで20人。渡辺喜美代表は「今週以降、公認発表ラッシュになる」と意気込むが、目標とする候補者は47人以上だから、五月雨式に明かされていくのだろう。
ただ、ほかの政党と違うのは、いわゆる“目玉候補"がいないこと。元キャスターで調布市議に転じた真山勇一や小泉チルドレンの小野次郎など、まあまあ知られた候補はいるものの、ピカイチの有名人はゼロだ。
もっとも、それが狙いらしい。

「ほかの政党との差別化です。堀内とかタイゾーとか並べられても有権者はウンザリ。ミーハーな素人はいざ知らず、まともな国民は、“有名人競争"にしらけている。政党支持率は右肩上がりで、喜美本人も読売の最新世論調査で“首相にふさわしい政治家"の3位。余計な色がプラスされない方がいいと考えているようです」(政界関係者)
喜美代表のお眼鏡にかなうのは、「イケメン」「アラフォー」「経済人」。神奈川選挙区の中西健治(46)は、昨年の横浜市長選に出馬したJPモルガン証券の元副社長。四捨五入すると50になるが、ま、3要素すべてに当てはまる候補だ。
埼玉選挙区の小林司(39)は楽天の執行役員という「アラフォー」「経済人」。兵庫選挙区の井坂信彦(36)は神戸市議選で連続トップ当選した「イケメン」「アラフォー」だ。東京選挙区から出馬が予定されているタリーズ・コーヒー・ジャパン創業者の松田公太(41)も、「イケメン」「アラフォー」「経済人」と徹底している。

「みんなの党はカネがないし、選挙のサポートもなし。ケチケチでやるのなら有名人を担ぐのがイチバンだが、それもやらない。こうなると出馬できるのは、カネのある経済人か票を持っている地方議員などに限られます」(政界事情通)
これで勝てば、万々歳か。