米軍訓練 分散移転先はどこか (日刊ゲンダイ2010/5/12)

[自民]谷垣、石破、小池の地元にしろの声
あっと驚く展開になるかもしれない。米軍普天間基地の移設問題で、普天間や嘉手納基地の飛行訓練を全国各地に分散移転させる方針が浮上した。有力な候補地は一体どこなのか。
「沖縄県民の思いを重く受け止めた鳩山首相の方針は当然の判断です。メディアは『鳩山首相は沖縄の民意に応えるべき』と散々報じてきたのだから、仮にこの分散方針にカミ付けば、今度はメディアが沖縄県民から『民意無視』『負担押し付けに加担』と批判されるでしょう」(沖縄在住ジャーナリスト)
今のところ、数カ月ごとにローテーションで訓練地を移動し、各地への駐留は短期間にする案が有力。政府はまず移転候補地ごとに米側や地元との交渉を進めていく考えだが、真っ先に挙がる候補地は「日米同盟」を強調していた自民党・防衛族議員の選挙区だろう。
「自民党の谷垣総裁や、石破、小池の両元防衛相らは『米軍基地は抑止力のため必要』と言ってきたワケだから、訓練の分散移転を拒否する理由はない。谷垣(京都5区)の地元には海上自衛隊基地の地方総監部(舞鶴市)があるし、鳥取1区選出の石破は同じ鳥取県の境港市にある航空自衛隊基地の活用を提案すればいい。鳥取は中国や北朝鮮にも面しているから抑止力のいいアピールになる。小池(東京10区)も地元に陸上自衛隊の練馬駐屯地がある。それぞれ地元の有権者に『日米同盟のために訓練の分散移転を受け入れましょう』と訴えるべきです」(前出のジャーナリスト)
歴代の自公政権がやってきたことは、しょせん沖縄県に米軍基地を押し付けることだけ。
そんな連中に普天間問題を批判する資格はない。