3月に黄海で韓国海軍の哨戒艦「天安」が沈没し、46人が死亡・行方不明となっている事件に関し、韓国の調査団は、天安の沈没は北朝鮮の魚雷が原因であると発表した。

 日本外務省による報告は次の様なものである。

韓国哨戒艦「天安(チョナン)」沈没事案
(調査結果概要)

平成22年5月20日
外    務    省


1. 調査経過
 合同調査団は、国内10ヶ所の専門機関の専門家25名と軍の専門家22名、国会推薦の専門委員3名及び米国・豪州・英国・スウェーデンの専門家24名が参加して、科学捜査、爆発類型分析、船体構造管理、情報分析の4つの分科に分けて調査を実施。

2. 調査結果
(1) 結論
● 天安艦は、北朝鮮製魚雷による外部水中爆発の結果、沈没。
● この魚雷は北朝鮮の小型潜水艦から発射。



 これを受け鳩山首相は、次の様なコメントを出している。


総理大臣コメント
(韓国哨戒艦沈没事案に関する韓国側の調査報告発表について)


 1. 3月26日に発生した韓国海軍哨戒艦「天安(チョナン)」の沈没事案に関し、本日、韓国政府は事案発生以来行ってきた合同調査の結果報告を公表した。この機会に改めて46名の犠牲者及びその家族の方々にお悔やみを申し上げる。

 2. 我が国は、この調査が、韓国軍民並びに各国の専門家も参加した形で科学的かつ客観的に行われたことに敬意を表する。韓国政府は、調査報告において、本件事案は北朝鮮による魚雷攻撃であったと判断される旨を明らかにした。

 3. 調査内容については、事前に韓国側より十分に説明を受けてきた。これを踏まえ、我が国としては、韓国を強く支持するものである。北朝鮮の行動は許し難いものであり、国際社会とともに強く非難する。今後の対応にあたっては、地域の平和と安定のため、韓国及び米国を始めとする関係各国と引き続き緊密に連携・協力していく考えである。

(了)


ムネオ日記より転載

http://www.muneo.gr.jp/html/page001.html