策略だったのか・自民党、森英介法相が指揮権発動? (日刊ゲンダイ2010/5/22)

小沢一郎「西松事件」

これが本当なら、大スキャンダルだ。民主党の小沢一郎幹事長をめぐる「政治とカネ」の問題。発端は、まだ自民党政権だった昨年3月に、小沢幹事長の秘書、大久保隆規が東京地検に逮捕されたことだった。
この西松事件の捜査に、当時の森英介法相(61)が「介入」した疑いが浮上し、民主党が問題にし始めている。森英介議員が現職の法相時代、親しい経済人に「あれは私が指示した事件だ」と漏らしたというのだ。経済人は「こんなことが許されるのか」と驚いたという。
経済人から森前法相の発言を聞いた元参院議員の平野貞夫氏が、きのう(21日)、「真相を解明すべきだ」と民主党に申し入れた。
申し入れを受けた民主党の小川敏夫広報委員長、佐藤公治副幹事長、辻恵副幹事長は、森前法相の発言があったのかどうか、「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」で取り上げるという。
平野貞夫氏は、ジャーナリストの高野孟氏が主宰するニュースサイト「THE JOURNAL」に詳細を近くアップする予定だ。
もし、森前法相が西松事件に介入していたとしたら大問題である。
「昨年3月は、麻生内閣の支持率が急落し、『このままでは政権交代は確実』とみられていた時期です。野党転落を恐れていた自民党にとって『西松事件』が願ってもない展開だったのは確かでしょう。問題は、麻生内閣が指揮権を発動したのかどうか。気になるのは今年2月、小沢幹事長が不起訴になった時、安倍晋三元首相が、『鳩山首相が“不起訴になることが望ましい"と発言している。そういうことの影響ではないか』と明言していることです。裏返せば、安倍元首相は、政権政党が指示すれば、検察を動かせると思っているということでしょう」(政界関係者)
本紙の取材に森前法相の事務所からは「代議士は忙しい」と「介入」についての返事はなかった。森前法相が経済人に「私が指示した事件だ」と漏らしたのかどうか、国会の場でハッキリさせるべきだろう。



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官房機密費メディア汚染 平野貞夫 ニュースの深層 完全版

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