昨夜、政府方針から「辺野古」の文字が消えた。今日は、日米共同声明からも「辺野古」の文字が消える。
昨日、小沢さんの動きが怪しい、とつぶやいたことで、いろいろ憶測も呼んだ。小沢さんは、右手で福島大臣を沖縄に押し、左手は鳩山首相の乗るちゃぶ台にかかっていた。大技「ちゃぶ台返し」が出る一歩手前で、官邸の首相周辺がひるんだというのが真相だ。

幹事長室の小沢周辺からは、「辺野古はもうなくなった」という声も聞こえてくる。では、代替滑走路はどこに作るのか?

「キャンプハンセンにはもともと米軍の滑走路があった。それを嘉手納返還までの暫定措置で復活するなら、アセスメントはいらない」。耳を疑ったが、確認すると、その通りだった。新設の滑走路はアセスが必要だが、既設の物を復元する場合は必ずしも必要ないという例外規定がある。

社民党も「辺野古」「新設」には反対しているが、代替滑走路の必要性は否定していない。むしろ暫定滑走路であることを明示して、普天間の次は嘉手納返還に取り組むというタイムスケジュールを沖縄県民に提示することを社民党は重視している。

鳩山官邸の読み違いは、社民党のバックに社民党との選挙協力を重視する小沢さんがついていることを十分に理解していなかったことだ。国益や連立よりも鳩山首相のメンツを重視する首相周辺の対応ぶりは、民主党内で急速に求心力を失っていた。

それでも鳩山首相をひきずり下ろそうという声は民主党内にはほとんどない。非難は平野官房長官以下の官邸の首相側近に集中している。日米共同声明と政府方針の決定後、今回の混乱を招いた責任者の平野官房長官について、鳩山首相は決断を下さなければ前へ進めなくなるだろう。

今日は自民党が衆院総務委員長と農水大臣の不信任決議案を提出して徹底抗戦の様子。あくまで郵政改革法案の委員会審議入りを引き延ばす戦術。あとはどのタイミングで内閣不信任案が出るか。後半国会最大のヤマ場は近い。
約4時間前


(5/26.13:40現在)