●社民、連立離脱論強まる 福島氏「沖縄を裏切れない」


消費者担当相を罷免され、会見する社民党の福島瑞穂党首=28日午後8時40分、東京・永田町の社民党本部、細川卓撮影
 社民党の福島瑞穂党首は28日夜、閣僚罷免後に党本部で記者会見し、「社民党は沖縄を裏切ることはできない。これ以上の負担を押しつけることに加担もできない」と語った。同党はこれに先立つ両院議員懇談会で閣外協力はしない方針を決定しており、福島氏の罷免をきっかけに連立離脱論が強まっている。

 福島氏は会見で、連立政権を離脱するかどうかについて「社民党はボトムアップの政党であり、全国幹事長会議を開いて十分に議論して決めていきたい」と強調。三役方針を取りまとめた上で、30日に予定している全国幹事長会議で最終決定する見通し。

 連立離脱をめぐっては、党内でも慎重だった幹部から「離脱せざるを得ない」との声が出ている。一方で、辻元清美国土交通副大臣は離脱には慎重な考えを示しているとされる。30日までに辻元氏ら幹部が協議を重ねる見通しで、党全体で連立離脱を決定するのかどうかが焦点となる。
asahi.com 2010年5月28日21時54分) 



●鳩山首相 福島消費者相を罷免 <日テレ ニュース速報 >

アメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐり、鳩山首相は社民党党首・福島消費者相を罷免。
(2010年5月28日 19:22)  http://bit.ly/bB5Mim


●“罷免”避けられない情勢

鳩山総理大臣は、アメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐって、与党3党の党首が出席する基本政策閣僚委員会を開き、社民党党首の福島消費者・少子化担当大臣に対し、日米の共同声明に基づいた政府方針に閣議で署名するよう求めましたが、福島大臣は応じませんでした。鳩山総理大臣は、福島大臣と個別に会談して説得に当たっていますが、福島大臣の意思は固く、福島大臣の罷免は避けられない情勢です。

日米両政府は「キャンプシュワブ」がある名護市辺野古に滑走路を建設するとともに、アメリカ軍が行っている訓練の沖縄県外への移転を拡充し、移転先として鹿児島県徳之島の活用も検討するなどとした共同声明を発表しました。これを受けて、鳩山総理大臣は、共同声明を踏まえながらも、移設先は明示せず、沖縄のいっそうの負担軽減を図ることを柱とする政府方針を臨時閣議で決めたいとして、これに先立って午後6時すぎから、与党3党の党首が出席する基本政策閣僚委員会を開き、社民党党首の福島消費者・少子化担当大臣、国民新党代表の亀井郵政改革・金融担当大臣らと大詰めの協議を行いました。この中で鳩山総理大臣は、共同声明に基づいた政府方針に反対している福島大臣に対し、与党や移設先の合意を得ながら進めていくことを説明し、閣議で署名するよう求めましたが、福島大臣は「名護市辺野古への移設は認められない。閣議では署名しない」と述べました。これに対し、鳩山総理大臣は「残念だ。二人で話をしたい」と述べ、現在、鳩山総理大臣は、福島大臣と個別に会談して説得に当たっていますが、福島大臣の意思は固く、福島大臣の罷免は避けられない情勢です。政府は、共同声明を踏まえて沖縄の負担軽減に取り組むとともに、与党や移設先の合意を得ながら進めていくことを明確にした政府方針を閣議決定したあと、午後9時をめどに、鳩山総理大臣が記者会見を行い、政府方針について国民の理解を求めるとともに、今後の政権運営などについて説明することにしています。
(NHK5月28日 19時14分) http://bit.ly/aEHHnU


●首相の会見は再延期、午後9時の見通し
基地移設
 28日午後7時に延期されていた沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題に関する鳩山首相の記者会見は再延期され、午後9時に首相官邸で行われる見通しとなった。

 首相の会見は、同日午後6時に開く基本政策閣僚委員会で与党党首級らが最終的に調整し、同6時40分からの臨時閣議で政府の対処方針を決定した後に開かれる。

(読売新聞 2010年5月28日18時10分) http://bit.ly/bTvSOz



●普天間閣議決定案に福島氏反対 基本政策閣僚委で

 社民党幹部らによると、28日の米軍普天間飛行場移設に関する与党3党首らの基本政策閣僚委員会で、政府方針の閣議決定案が示されたが、社民党党首の福島瑞穂消費者行政担当相は反対を表明した。これを受け、鳩山由紀夫首相と福島氏の会談が始まった。

(東京新聞 2010年5月28日 19時03分) http://bit.ly/9JXawT



●福島氏進退で緊迫=社民に連立離脱論-普天間、政府方針決定へ
 
 政府は28日夜、首相官邸で臨時閣議を開き、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題に関する対処方針を決める。鳩山由紀夫首相が、午後9時をめどに記者会見して発表する。これに先立ち首相は官邸で、社民党の福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)、国民新党の亀井静香代表(金融・郵政改革担当相)の与党3党首らによる基本政策閣僚委員会を開催し、県内移設に反対する福島氏の同意取り付けへ大詰めの調整を行った。
 福島氏は閣僚委出席のため官邸に入る際、「(署名拒否に)変わりはない。社民党の主張だから」と記者団に語った。首相は福島氏が閣議での署名拒否を貫く場合は、罷免も辞さない構え。社民党内では、福島氏罷免となれば連立政権から離脱せざるを得ないとの声が広がっており、鳩山政権は発足以来の正念場を迎えた。 
 対処方針は、28日発表した日米共同声明で、普天間飛行場を「名護市辺野古」周辺に移設すると明記したことを踏まえ、合意の早期履行に取り組むことが柱。社民党に配慮して、移設先の具体的地名には触れず、沖縄の基地負担軽減に努力することや、将来的な県外・国外移設を目指す方針も盛り込む。
 対処方針を決める形式を閣僚の署名が必要な「閣議決定」や「閣議了解」とするか、不要な「首相発言」とするかは、社民党の対応を見極めた上で判断する。
 しかし、福島氏は、辺野古への移設を明記した共同声明を前提とした対処方針に反対する姿勢を崩しておらず、自発的辞任も否定している。首相側では、福島氏が署名拒否を翻意しなければ罷免すべきだとの声が強い。これに対し、社民党内では連立離脱に慎重だった議員の間にも「福島氏が罷免されれば政権離脱は仕方ない」(幹部)との意見が広がっている。
(時事ドットコム 2010/05/28-18:41) http://bit.ly/bgtS8B



●福島氏の罷免不可避に 普天間、署名拒否・辞任否定で

 閣議終了後、記者団の質問に答える福島瑞穂消費者担当相=28日午前8時51分、国会内、飯塚悟撮影
 鳩山由紀夫首相は28日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に関する政府方針について、臨時閣議を開いて全閣僚の署名を得て決定する方針を固めた。ただ、社民党党首の福島瑞穂・消費者担当相は同日、署名拒否に加え、自発的辞任も否定したため、閣僚罷免は不可避の情勢となった。

 福島氏は同日、移設先を辺野古周辺と明記した日米共同声明について「辺野古の海を埋め立てるのは自然への冒涜(ぼうとく)だ」と指摘。閣議で署名を求められた場合の対応については、「共同声明に辺野古が盛り込まれれば署名しないと常任幹事会で決めており、それは社民党の方針だ」と語り、拒否の姿勢を崩さなかった。

 さらに、自ら閣僚を辞任するかどうかについては「まったく考えていない」と否定。社民党の連立離脱については「30日に全国幹事長会議を開き、みんなでしっかり議論して話し合っていきたい」とだけ述べた。

 こうした福島氏の姿勢について、北沢俊美防衛相は28日の記者会見で「署名拒否は首相に対する不信の表れになるので、その前に自らの立場を明らかにするのが政治家であれば当然のこと」と語り、自発的な閣僚辞任を求めた。岡田克也外相も同日、「安全保障のような重要課題で意見が分かれるのであれば、政治家としての決断がまずあるべきだ」と指摘した。

 首相側は、閣議で閣僚署名の必要のない「首相発言」で福島氏との妥協を模索してきた。だが、民主党内から「首相発言では有権者から見透かされ、選挙には大きなマイナス」(党幹部)との批判が噴出している。

 平野博文官房長官は同日の会見で「社民党の同意が得られなくても28日中に対処方針を決定する」と表明。鳩山首相も同日、記者団に「今日中に結論を示す」と語った。
参院選に向けて、連立3党の選挙協力を重視していた輿石東参院議員会長も同日、「国民に首相ご自身が説明をされると思うので、そのことを冷静に見守っていきたい」と語り、首相の判断を尊重する姿勢に転じた。

 首相側は同日昼過ぎから臨時閣議を設定していたが、社民党や国民新党が延期するよう要請。臨時閣議と首相の記者会見は同日夕方以降に先送りされることになった。

 一方、社民党は同日昼過ぎ国会内で両院議員懇談会を開催。福島氏の署名拒否方針をめぐって改めて協議したが、福島氏は会合後、記者団に「考えは変わっていない」と語った。

(asahi.com 2010年5月28日15時0分) http://bit.ly/d8rIvy