異論噴出、枝野幹事長で大丈夫か (日刊ゲンダイ2010/6/5)


民主党幹事長に枝野幸男行政刷新相(46)は適任なのか。実は異論が噴出している。
64年、栃木県生まれ。東北大卒業後、88年に24歳で司法試験に合格。93年に日本新党の候補者公募に合格し、29歳で旧埼玉5区から出馬、初当選。菅とは新党さきがけ時代からの付き合いで、96年には、当時厚生大臣だった菅をサポートし、薬害エイズの謝罪・和解を実現した。
民主党では事業仕分けで知名度を上げ、反小沢の急先鋒としても知られている。参院選に向けて“脱小沢カラー”を鮮明にしようという思惑が見え隠れするが、そこが問題なのである。
「最大のハードルは、150人ともいわれる小沢グループとの関係です。枝野氏が幹事長では、挙党態勢どころか、党内がギクシャクしかねないと懸念されているのです」(永田町関係者)
問題は小沢グループだけではない。枝野サイドも乗り気ではないという。政治ジャーナリストの角谷浩一氏が言う。
「実はきのう、枝野事務所の秘書たちが会議を開いています。幹事長の打診があるが、大丈夫だろうかと検討したようです。幹事長ポストは党のコア(核)のような存在で、選挙や党の金を一手に扱う重要な役職です。その仕事は閣僚よりも難しいと言われている。まして政策畑の枝野氏には全く経験がない。いきなり幹事長をやって、選挙に勝てる保証はないのに、負けたら責任を取らされる。リスクが高すぎると枝野サイドは難色を示しているらしいのです」
枝野は政調会長兼国家戦略相あたりが適役かもしれない。