●普天間の合意確認 菅新首相がオバマ米大統領と電話協議

(朝日新聞2010年6月6日1時6分) http://bit.ly/abLZTm



 菅直人新首相は6日未明、オバマ米大統領と電話協議した。大統領から、菅氏が首相に選出されたことへの祝意が伝えられたほか、鳩山内閣が米国政府と取り交わした沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に関する日米合意に沿って問題解決に取り組むことで一致した。

 両氏が話をするのは、菅氏の首相選出後初めて。同席した福山哲郎外務副大臣によると、約15分間の協議でオバマ氏が「普天間問題などについても日米合意をもとに対応していきましょう」と述べ、菅氏が「先般の合意を踏まえ、しっかりと取り組んでいきたい。日米双方でさらに努力していきましょう」と応じた。

 日米共同声明では普天間飛行場の辺野古移設や、移設先滑走路の仕様や工法を8月末までに決定することを盛り込んでおり、新政権でも引き継がれるという認識を首脳レベルで確認した。

 このほか、韓国軍哨戒艦沈没事件やイランの核問題についても連携を確認した。




●日米首脳電話会談の要旨  (時事通信2010/06/06-01:56) http://bit.ly/96mDH7
 


6日未明に行われた日米首脳電話会談の要旨は次の通り。
 【日米関係】
 オバマ大統領 これからも(日米が)対等なパートナーシップで協力を強化することが必要だ。平和と繁栄を推進する世界規模のパートナーシップを築いていきたい。
 菅直人新首相 大統領の社会活動家としての若いころの経歴は、自分が市民活動から政治活動を始めたことと共通点を感じる。(25日から主要国首脳会議が開催される)カナダでの話し合いを楽しみにしている。
 【普天間移設】
 大統領 (5月下旬の日米共同声明に盛り込まれた)合意を基に対応していこう。
 新首相 合意を踏まえ、しっかり取り組んでいく。
 【韓国哨戒艦事件】
 新首相 韓国哨戒艦沈没事件は地域の安全保障にかかわる重大な課題だ。
 両首脳 日米韓3カ国で連携して対処していくことで一致。
 【イラン核問題】
 両首脳 イランの核問題への懸念を共有し、国連安全保障理事会での対応を含め、緊密に連携していくことを確認。




●菅氏と米大統領、初の電話会談 辺野古移設実現に努力で一致 


(東京新聞2010年6月6日 01時36分) http://bit.ly/9Mnaor



 菅直人新首相は6日未明、オバマ米大統領と初めて電話で会談した。両氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について、移設先を名護市辺野古崎とした日米共同声明を基に対応することで一致した。菅氏は「合意を踏まえてしっかり取り組んでいきたい。日米双方でさらに努力していく」と伝えた。

 両氏は会談で日米同盟関係の堅持を確認。オバマ氏は「これからも対等なパートナーシップで協力を強化したい。平和と繁栄を推進する世界規模のパートナーシップを築いていきたい」と述べた。

 日米は菅内閣発足を機に、普天間問題でぎくしゃくした関係を立て直したい考え。しかし地元沖縄の同意の見通しは立っておらず、強引に進展を図れば反発を招くのは必至。新首相は難しいかじ取りを迫られそうだ。

 会談は米側の要請で15分間実施した。菅氏は「大統領の経歴をみると自分が市民運動から政治活動を始めたことと共通点、共鳴する点がある」と述べた。オバマ氏は「自分と共通するところがある。(主要国首脳会議が開かれる)カナダでお会いすることを楽しみにしている」と応じた。

 日米関係について菅氏は「日本外交の基軸は日米関係」と位置付けており、4日の記者会見では普天間問題をめぐり「日米合意は政府と政府の合意だ。しっかり踏まえる」と明言していた。

(共同)