●小沢氏、首相けん制…消費税・勝敗ラインで

(読売新聞 2010年6月24日19時25分) http://p.tl/qOtR


 民主党の小沢一郎前幹事長は24日、参院選候補の応援のため訪れた山梨県身延町で、菅首相が意欲を示している消費税率の引き上げ案に慎重な考えを示した。

 記者団に語った。

 小沢氏は「3年前の参院選も昨年の衆院選も、『すぐ増税はしない。無駄を徹底的に省き、財源を捻出(ねんしゅつ)する。それでも財源が不足する時は消費税の論議をする』というのが我々の主張だった。(そうした認識は)変わっていない」と述べた。

 参院選の勝敗ラインに関しては、「政党は常に過半数を目標にするのが筋道だ」とし、単独過半数となる60議席を目指すべきだとの考えを強調。首相が掲げた「(改選)54議席プラスアルファ」との目標をけん制した。

 小沢氏の首相に対する厳しい発言について、民主党内では「小沢氏は首相の党代表任期切れとなる9月の代表選で、対抗馬を立てて勝負を挑むつもりなのだろう」との見方も出ている。

 小沢氏はこの後、同県南アルプス市で、政治の恩師とする金丸信・元自民党副総裁の墓参りをした。


●小沢前幹事長:消費増税に言及 「3年前から変わらず」

(毎日新聞 2010年6月24日 13時24分) http://p.tl/EYkk


 民主党の小沢一郎前幹事長は24日、遊説先の山梨県身延町で記者団に対し、菅直人首相が消費税率10%に言及したことについて「3年前の参院選でも昨年の衆院選でも、すぐ消費税を増税することはしない、無駄を徹底的に省いてもどうしても財源が不足している時には消費税の論議をしなくてはならないというのが我々の主張だった。鳩山由紀夫前首相も当面、消費税を上げないという話をしていた。私は(当時と)変わっていない」と語った。小沢氏はこれまで、選挙前に消費増税に言及することを避けており、参院選への影響を懸念したものとみられる。




●小沢氏は消費税増税に慎重「前首相も当面消費税は上げないといってたんじゃ」 

(産経ニュース 2010.6.24 13:59) http://p.tl/kfRN

 民主党の小沢一郎前幹事長は24日午後、消費税増税が参院選の争点となっていることについて、「3年前の参議院選挙も、去年の総選挙も、行政や予算の無駄を徹底的に省いても財源がどうしても不足してるちゅうときは、消費税の論議もしなくてはならない、というのがわれわれの主張だった。鳩山(由紀夫)前首相も当面消費税は上げないというお話をなさっておられたんじゃないか。私(の主張)は変わってません」と述べた。菅直人首相が提起した消費税増税に否定的な考えを示したものだ。

 遊説先の山梨県身延町で記者団の質問に答えた。




●勝敗ラインは単独過半数=消費増税より無駄削減―民主・小沢氏

(時事通信 6月24日13時49分) http://p.tl/JRHP


民主党の小沢一郎前幹事長は24日午後、参院選の勝敗ラインについて「政党である以上、政権を担うことが最大の目標だ。常に過半数を目標にすることが筋道だ」と述べ、非改選議席と合わせ同党で単独過半数となる60議席以上との認識を示した。菅政権発足以降、小沢氏が勝敗ラインに言及したのは初めて。山梨県身延町で記者団の質問に答えた。
 また、菅直人首相が消費税の引き上げを民主党の公約と位置付けたことに関し、「3年前の参院選も昨年の衆院選も、消費税を増税することはしないと(主張した)。行政や予算の無駄をなくし、財源がどうしても不足しているときは、消費税の論議もしなくてはならないというのがわれわれの主張だった」と指摘、増税より無駄の削減が優先との考えを強調した。




●民主・小沢氏、得意の「川上戦術」 金丸元副総理の墓参も

(日経新聞 2010/6/24 20:28)http://p.tl/6wfW

 民主党の小沢一郎前幹事長は24日、山梨県入りした。同県は小沢氏に近い輿石東参院議員会長のおひざ元。身延町の山の中腹の駐車場で約50人の支持者を前に「衆参両院で過半数をいただき、国民の生活が第一という民主党の理想を実現していきたい」と訴えた。

 人里離れた山間部で選挙戦を展開するお得意の「川上戦術」。スーツ姿でビールケースの上に立つ演説スタイルで独自の戦いに徹している。「みなさんの邪魔にならないように私自身で1人でも1票でもという気持ちでやっている」。記者団にこう意欲を示した。

 この後、南アルプス市の慈眼寺で、金丸信元副総理の墓前で手を合わせた。「金丸先生のお墓は実は毎年、無断ですが、1年に1度、お参りさせてもらっていた」と説明した。25日以降も自身が幹事長として擁立に深くかかわった候補者のいる選挙区を回る予定だ。




●小沢前幹事長、輿石氏の地元で「過半数が目標というのが政党である以上筋道だ」

(産経新聞 6月24日13時34分) http://p.tl/EgMz


民主党の小沢一郎前幹事長は24日午後、盟友、輿石(こしいし)東(あずま)民主党参院議員会長が戦う山梨県で、参院選の第一声をあげた。

 小沢氏は「選挙は川上から」が持論。都市部の甲府市内ではなく、県南西部の山間に位置する身延町を第一声の場に選んだ。同町内の公園「ホタルの里」の駐車場で、スーツ姿の小沢氏は、ビールケースの上に立ち、約50人の聴衆に向かって「日本のお国のために、私も最後のご奉公として、国造り、ふるさと作りのレールを敷いて、自分の責任を全うしたい。(政権の)要石としての輿石さんを、皆さんの力でまた参院に送っていただきたい」などと訴えた。

 この後、小沢氏は記者団に「過半数が目標というのが政党である以上筋道だ」と語り、恩師である故金丸信元副総理の墓参りのため、同県南アルプス市へ向かった。




●小沢前幹事長:金丸信・元自民党副総裁しのぶ 山梨で墓参

(毎日新聞 2010年6月24日 20時08分) http://p.tl/Uw-S


 小沢氏を最年少の自民党幹事長に引き立てた金丸氏は、小沢氏にとって大恩人。小沢氏は記者団に「実は毎年、お墓参りをさせてもらっていた」と説明し「今日まで政治家を続けていられるのも、先生あってのことだ。いろいろご迷惑をおかけもしたが、人間としての恩義と先輩政治家としての尊敬の念を、常に自分に言い聞かせてきた」と語った。

 小沢氏は07年参院選前の4月、鹿児島県で二階堂進・元自民党副総裁の墓に参ったほか、昨年8月の衆院選直前には、父佐重喜氏と原敬元首相の墓参に地元岩手県を訪れている。今回も大型国政選挙にかける決意を示したとみられる。

 ただ、金丸氏はヤミ献金事件で副総裁を辞任し、議員辞職、脱税容疑での逮捕へと追い込まれた。小沢氏は「政治とカネ」の問題で民主党幹事長を辞任しており、微妙な歴史を感じさせる墓参となった。