参院6大選挙区予想 無党派層は棄権か蓮舫か

(日刊ゲンダイ2010/6/25)

東京
東京(改選数5)
△小川 敏夫62 民現
〇蓮 舫42 民現
〇中川 雅治63 自現
東海由紀子42 自新
△竹谷とし子40 公新
〇小池 晃50 共現
江木 佐織57 国新
海治広太郎49 改新
森原 秀樹37 社新
小倉 麻子31 た新
▲松田 公太41 み新
既成政党を避ける無党派層が数十万票という規模で存在する東京選挙区。
07年は、薬害エイズ訴訟で有名になった川田龍平が無所属で出馬し、68万票を獲得し当選した。04年は、落選したものの、元東京都知事の青島幸男が59万票を取った。98年は、俳優の中村敦夫が71万票で当選している。
「東京は、青島さんや石原さんが都知事になったことでもわかるように、政党色のない知名度のある候補が受け入れられやすい素地がある。現状を変えて欲しいという積極的な既存政党否定層と、単に有名人だから投票するフワフワした層がざっと70万票ある。十分、1人当選させられる規模です。この票が誰に行くのかで、選挙がガラッと変わってきます」(東京の政界関係者)
そういった票は、5月までは、みんなの党に向かうとみられていた。渡辺喜美代表の知名度と「アジェンダで結集する」という党の方向性が斬新に感じられたのだ。
ところが、菅新政権の発足で状況は一変。政党や報道機関の情勢調査では、蓮舫行革相(写真・左)が2位にダブルスコア以上の差をつけて独走している。
「新党が乱立し、有権者にとっては、みんなの党も既存政党化してしまった。結果、知名度のある候補が蓮舫氏だけなので、そこに票が集中することになるんじゃないか。あるいは、棄権に回ることになるでしょう」(前出の政界関係者)
自民党は組織票を固める中川が安定。公明の竹谷も、60万~70万票とみられる当選ラインは超えてくるはずだ。残り2議席を、共産の小池、民主の小川、みんなの松田で争っている。