大阪のお笑票100万表はどこに行くのか

(日刊ゲンダイ2010/6/25)

岡部まりも万全ではない
大阪(改選数3)
〇尾立 源幸46 民現
△岡部 まり50 民新
〇北川イッセイ67 自現
▲石川 博崇36 公新
▲清水 忠史42 共新
山分ネルソン祥興36 改新
大川 朗子52 社新
▲川平 泰三53 み新
参院選は、3人区以上の大都市圏で候補者乱立の混戦模様だ。みんなの党など新党が参戦し、当選ラインも下がりそう。東京、大阪、埼玉、千葉、神奈川、愛知の6選挙区はどうなっているのか。
これまで民主、自民、公明が議席を分け合う「無風区」だったのが一転、民主党が2人擁立したことで「激戦区」になっている。
頭ひとつ抜け出しているのが、民主党の岡部だ(写真)。関西で平均視聴率20%を超える人気番組「探偵!ナイトスクープ」のレギュラーを20年以上つとめた知名度はバツグン。きのう(24日)の第一声も「21年間、毎週必ずみなさんにお目にかかっていたことが、私の体の一部になっている」と人気番組を前面に押し出した。
80万票の基礎票を誇る公明党の石川も当選確実。公明党候補は過去4回連続2位当選している。
残り1議席を民主の尾立と、自民の北川が争う構図。カギを握るのが、大阪に100万票あるとされる「お笑い票」「タレント票」の行方だ。98年の参院選では、無所属の西川きよしが100万票で当選している。
「普通に考えればタレント票は岡部まりに流れそうです。でも、彼女は芸人でもないし、関西出身でもない。どこまで票を集めるか。注目は尾立源幸です。前回、尾立は島田紳助の全面的な支援を受けてトップ当選している。紳助は今回も初日に駆けつけ激励している。もし、紳助が二人三脚で応援すれば、3位に滑り込む可能性が高い」(府政関係者)
菅直人、鳩山由紀夫の2人が初日に大阪入りしたのも、2議席独占できる自信があるからだという。