当選確実が一転3位争いに沈む「みんなの党」

(日刊ゲンダイ2010/6/25)

神奈川
神奈川(改選数3)
△金子 洋一48 民現
〇千葉 景子62 民現
〇小泉 昭男64 自現
畑野 君枝53 共元
甲斐 敬浩46 改新
木村 栄子62 社新
松田 学52 た新
▲中西 健治46 み新
最後の1議席を民主党の金子とみんなの党の中西が争っている。デッドヒートだ。
「民主党の千葉景子は現職の法務大臣。当選4回です。黙っていても勝てる。自民党の小泉昭男も、自民党が候補者を1人に絞り込んだから、さすがに落選はないでしょう。残る焦点は、3議席目を民主党が取るのか、みんなの党が奪うのかです」(永田町事情通)
当初、みんなの党の中西の当選は堅いとみられていたが、菅内閣が誕生し、みんなの党が失速。苦戦を強いられている。
「中西は昨年の横浜市長選に無所属で出馬。泡沫だと思われたのに、87万票と大量得票し、当選した林文子に4万票差まで迫った。経歴は東大法卒、外資系金融の副社長と堅いのですが、演説がうまく、有権者をひきつける。しかも神奈川県は、新自由クラブの発祥の地であり、93年衆院選では日本新党から立候補した4人を全員当選させた政治風土。みんなの党も、中西の当選には自信を持っていた。ところが、鳩山首相が退陣したことで流れが変わってしまった。痛いのは、2つの新党が候補者を立てたことです。票を奪われるのは間違いない。民主党の金子に僅差で敗れる恐れがあります」(みんなの党事情通)
ここで落とすと、みんなの党の計算は大きく狂ってくる。