愛知は激戦 最後の1議席をオンナ4人で争う

(日刊ゲンダイ2010/6/25)

愛知
愛知(改選数3)
〇斎藤 嘉隆47 民新
▲安井美沙子44 民新
〇藤川 政人50 自新
▲本村 伸子37 共新
青山 光子62 社新
△薬師寺道代46 み新
現職ゼロの激戦区。民主の斎藤は愛知県教員組合の元執行委員長ということもあり、連合愛知を中心とした組織票が盤石。出馬表明が昨年と早かったこともあり、頭ひとつ抜けたまま公示日を迎えた。
自民は昨年の衆院選の選挙区で全滅し、衆院議員は比例復活の1人しかいない。組織力が弱体化していることから、今回元県議の藤川1人に絞り込んだ。さすがにこの1人を落とすことはまずないだろう。
民主と自民の男2人がイチ抜けて、残り1議席をかけて争うのは女性候補ばかり。
民主の安井(写真・右)は、落下傘なのが苦戦の原因のひとつのようだ。
「名古屋は都市のわりに地元志向が強い土地柄。菅政権に代わって追い風はありますが、民主の票がどうも斎藤さんに多く流れてしまう。斎藤さんは名古屋出身。『名古屋の人がいいね』というわけです」(地元の民主党関係者)
愛知では04年、07年と民主が2議席死守してきた。今回も譲れない。安井を引き上げるため、27日に樽床国対委員長が応援に入る予定で、党本部のテコ入れが強まりそうだ。
一時の風がやんだみんなの党(写真左・薬師寺候補)にとっては、愛知は数少ない議席獲得の可能性がある選挙区。公示日には渡辺代表が街頭に立ち必勝態勢を敷く。