●「緊急の会社」って?菅首相が言い間違い連発

(読売新聞 2010年6月29日00時12分) http://bit.ly/dAa7Vr

 【トロント=小川聡】菅首相が27日夜(日本時間28日朝)にトロントで行った記者会見で、言い間違いを連発した。

 首相は新興国を意味する英語「エマージング・カントリー」を「エマージェンシー・カンパニー」(緊急の会社)と述べたほか、「国連安全保障理事会」を「国連常任理事会」、「G8」を「G7」と間違えた。

 また、ロシアのメドベージェフ大統領を「ベドメージェフ」、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領を「イ・ミョンビャク」と発音するなどした。


●首相、存在感薄く 初外遊は『転校生』状態

(東京新聞 2010年6月29日 朝刊)  http://bit.ly/akxgxi
  
 就任後、初外遊となった菅直人首相。G8などの首脳と一堂に会する一連の会議は格好の“顔見世興行”だった。ところが期間中、首相の存在感はいまひとつだった。毎年首相が交代していることで首脳同士の人間関係を築けないという政権不安定の後遺症を痛いほど味わった。

 首相の言動からは「各国首脳、特にオバマ米大統領とは個人的な信頼関係をつくり上げたい」という気負いが随所に感じられた。

 二十五日のG8首脳の夕食会で、オバマ大統領の隣に座った首相は、両者のすき間を指し「(日米間の)太平洋みたいですね」と切り出し、大統領も「その通り。私はハワイ生まれ。太平洋出身だ」と返した。二人の軽妙なやりとりは、波長の合う関係になる予感を漂わせた。二人は二十六日にも短時間会談しており、正式会談の二十七日も含め三日連続で会話を交わすという“快挙”を達成した。

 だが三日間の日程全体を見渡すと、首相は、各国首脳の個性の中で埋没していた感が否めない。写真撮影シーンでは首脳たちの輪に入れず一人でいるシーンが何度も見られた。二十五日の夕食会の発言順も「在職期間が長い順」だったため最後の方になった。おかげで、財政再建と経済成長を同時に行うという「第三の道」の説明もインパクトに欠け、各国の反応も「関心の表明があった」(同行筋)程度にとどまった。

 存在感を発揮できなかった最大の理由は、首相が就任間もないことだ。二〇〇七年以降、サミットには毎年異なる首相が出席している。うち解けた首脳たちの枠に突然転校生が入るような状況では、主体的な外交は展開できない。まずは内政面を固めなければならない。この皮肉な事実を、首相は体感したことだろう。 (首相同行、金井辰樹)



●「G8の枠組み存続を」菅首相、夕食会で表明

(読売新聞 2010年6月26日13時26分) http://bit.ly/b0y80g


 【トロント=五十嵐文】菅首相は25日夜(日本時間26日午前)の主要8か国(G8)首脳会議の夕食会で、世界20か国・地域(G20)首脳会議との役割分担について、「G8は先進国間の意思疎通の場として維持し、G20は新興国との間の調整の場と位置づけることが現実的ではないか」と述べ、G8の枠組みは存続させるべきだとの考えを表明した。

 他の首脳からも、G8の枠組みは「引き続き有用だ」との認識が示されたという。



●菅首相、オバマ大統領と初顔合わせ…話も弾む

(読売新聞 2010年6月26日11時10分) http://bit.ly/ahQrZb


【トロント=五十嵐文、志磨力】菅首相は25日午後(日本時間26日未明)、主要8か国(G8)首脳会議の歓迎式典と昼食会で、オバマ米大統領と初めて顔を合わせた。

 首相はこの日、G8会合の合間を縫ってカナダのハーパー首相、ドイツのメルケル首相とも個別に会談したほか、ロシアのメドベージェフ大統領とも立ち話をするなど、「菅外交」をスタートさせた。

 歓迎式典では、オバマ大統領の方から首相に歩み寄り、「カナダまで長旅でしたね。どれぐらい飛行機に乗ったのですか」と質問。首相が「12時間」と答えると、「11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で日本に行く時は、お返しに私が長旅をする」と語り、11月に来日する考えを明言した。

 続く昼食会で、首相と大統領は席が隣り合わせに。首相が大統領との間の空間を指して「太平洋のようなものだ」と声をかけると、大統領は「その通り。自分はハワイ生まれで、太平洋出身の人間だ」と応じた。

 大統領は、昨年11月の来日時に、鳩山前首相が大統領を日本に残してシンガポールでのAPECへ先に出発したことを念頭に「非常に楽しい(日本)滞在で、少しでも長くいたいのであのような日程にした」と語った。首相は「抹茶アイスクリームが大好きだそうですね。自分も大好きなんです」などと応じたという。

 首相は27日夜(同28日朝)に、トロントでオバマ大統領と正式な会談に臨む。



●NHK世調 内閣支持率48%

(NHKニュース 6月28日 19時16分)  http://bit.ly/amGx1D


NHKが行った世論調査によりますと、菅内閣を「支持する」と答えた人は、先週の調査より1ポイント下がって48%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は6ポイント上がって35%でした。

NHKは、今月25日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDDという方法で世論調査を行いました。調査の対象となったのは2449人で、このうちの65%に当たる1588人から回答を得ました。それによりますと、菅内閣を「支持する」と答えた人は、先週の調査より1ポイント下がって48%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は6ポイント上がって35%でした。また、「わからない・無回答」は4ポイント下がって18%でした。そして来月11日に投票が行われる参議院選挙について、どの程度関心があるか聞いたところ、「非常に関心がある」が35%、「ある程度関心がある」が46%、「あまり関心がない」が14%、「まったく関心がない」が3%でした。また、参議院選挙の投票に行くかどうか尋ねたところ、「必ず行く」が66%、「行くつもりでいる」が23%、「行くかどうかわからない」が6%、「行かない」が3%、「期日前投票をした」が1%でした。投票にあたって最も重視することを質問したところ、「年金や医療などの社会保障政策」が29%、「消費税率の引き上げ含む財政再建」が21%、「景気・雇用対策」が20%などとなりました。また、消費税率の引き上げの賛否を聞いたところ、「賛成」が27%、「反対」が38%、「どちらともいえない」が31%でした。さらに、参議院選挙の投票にあたって、消費税率を引き上げる問題を考慮するか尋ねたところ、「大いに考慮する」が16%、「ある程度考慮する」が48%、「あまり考慮しない」が21%、「まったく考慮しない」が7%でした。菅総理大臣が、税制の抜本改革について、参議院選挙後に超党派で議論を始め、早期に結論を得たいとしたうえで、消費税率は「自民党案の10%をひとつの参考にしたい」としている姿勢を評価するか質問したところ、「大いに評価する」が8%、「ある程度評価する」が39%、「あまり評価しない」が28%、「まったく評価しない」が16%でした。そして、参議院選挙の結果、議席が増えてほしい政党はどこか聞いたところ、民主党が26%、自民党が22%、公明党が4%、共産党が4%、社民党が2%、みんなの党が7%、たちあがれ日本が1%、新党改革が1%、「特にない」が18%でした。また、選挙の結果、民主党が参議院で単独過半数を占めることは望ましいと思うか尋ねたところ、「望ましい」が19%、「どちらかといえば望ましい」が25%、「どちらかといえば望ましくない」が19%、「望ましくない」が26%でした。