絶対安全地帯にいた岡部まりのタレント人生は落選で一気に暗転

(日刊ゲンダイ2010/7/13)

タレント候補が軒並み討ち死にした参院選。その中でも当選圏内といわれていたのが大阪選挙区から出馬して落選した岡部まり(50)だが、今後は厳しそうだ。
岡部は朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」に89年からずっとレギュラー出演し、司会者の秘書役を担当してきた。短大在学中からモデルとして活躍。その後、21年間のメーンは「ナイトスクープ」という“絶対安全地帯”に身を置いて悠々と生きてきたのだ。これは生き馬の目を抜くテレビ界では奇跡のような話で、他のタレントに比べれば、実に優雅な生活だった。
しかし、落選で様相は一変した。「ナイトスクープ」への復帰は放送局側が否定。カムバックの目はなし。しかも、落選のイメージが最悪。公示日まで街頭に立たず、選挙戦でも政策などをあまり訴えないので、有権者からは「何をやりたいのかわからない」という目で見られていた。
今後は講演をやったりエッセーなどを書いて発表するといわれるが、今の岡部を無条件で受け入れるほど世の中は甘くない。芸能リポーターの石川敏男氏がこう言う。「岡部は『ナイトスクープ』のまりちゃんとして一部のファンに人気があったが、一般的には“そんな人がいるの?”というレベルです。番組を卒業して出馬するならもっと真摯(しんし)に選挙活動をすべきだったのでは。彼女は世間を甘く見ていたのではないか。これからは苦労しますよ」
サバイバルに必死の芸能人から見れば、これまでの岡部は恵まれすぎていたのだ。落選して目が覚めたかどうか。