●小沢氏に4回目聴取要請へ=「不起訴不当」議決受け-陸山会事件・東京地検

(時事ドットコム 2010/07/23-08:26) http://bit.ly/9UBm2E


 小沢一郎民主党前幹事長の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で、2007年分の収支報告書への虚偽記載について「不起訴不当」とした東京第1検察審査会の議決を受け、東京地検特捜部は23日までに、小沢氏に4回目となる任意の事情聴取を要請する方針を固めたもようだ。また、同日までに、同会の事務担当者だった衆院議員石川知裕(37)、会計責任者だった元公設第1秘書大久保隆規(48)両被告に再聴取を要請した。
 第1検察審は議決書で、小沢氏や石川被告を再聴取するよう求めていた。議決前に検察側は、これ以上の聴取は不要と判断していたが、議決書の指摘を受けて方針変更した。



●小沢氏に4回目の聴取要請へ 東京地検、審査会議決受け

(asahi.com 2010年7月23日8時3分) http://bit.ly/atPnL6


 小沢一郎・前民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、東京地検特捜部は、2007年分の政治資金収支報告書をめぐる政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑について、小沢氏に4回目となる聴取を要請する方向で検討していることがわかった。「不起訴不当」と議決した東京第一検察審査会の指摘を尊重した。

 元秘書で陸山会の事務担当者だった衆院議員・石川知裕被告(37)=同法違反罪で起訴=らにも再聴取を求める方向だ。弁護士を通じて近く要請するとみられる。

 特捜部は、小沢氏を2月に不起訴(嫌疑不十分)とした際、その前の1月に、2回にわたって聴取した。さらに、04、05年分の容疑を審査した東京第五検察審査会が「起訴相当」の議決を出した後の5月にも、再捜査の一環として3回目の聴取をした。小沢氏はいずれも「秘書の独断」と容疑を否定した。

 特捜部は、聴取を重ねても新証拠が出る可能性は極めて低く、不起訴判断が覆ることはないとみているが、市民の判断を尊重することにした。ただし、小沢氏側には「1回でも十分なのに既に3回も応じた」との意見もあり、要請を受けて対応を協議する。

 第一審査会は7月15日に公表した議決で、収支報告書の虚偽記載はゼネコンからの裏金を隠すためで、小沢氏は元秘書らから報告を受けて了承したとみられると指摘。裏金について石川議員をさらに追及し、小沢氏からも再聴取することなどを求めた。



●陸山会事件:石川議員に聴取要請 「不起訴不当」議決受け


(毎日jp 2010年7月23日 2時30分) http://bit.ly/bDJaNj


元秘書の衆院議員、石川知裕被告 小沢一郎・民主党前幹事長の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は22日、事件で起訴された元秘書の衆院議員、石川知裕被告(37)と元公設第1秘書、大久保隆規被告(49)に任意の事情聴取を要請した。小沢氏を「不起訴不当」と議決した東京第1検察審査会が再捜査を求めたため、中堅ゼネコン「水谷建設」側からの資金提供の有無などについて改めて事情を聴くとみられる。

 石川議員と大久保元秘書は資金受領を否定しており、大久保元秘書側は聴取要請には応じないとみられる。再捜査で新たな証拠が得られる可能性は低く、小沢氏は再び不起訴となる見通し。

 これまでの調べに対し、水谷建設元幹部は04年10月に石川議員に5000万円、05年4月に大久保元秘書に5000万円を渡したと説明したとされる。審査会は元幹部の供述を「信ぴょう性はかなり高い」と判断。「小沢氏と元秘書が政治資金収支報告書の虚偽記載の動機を共有していることの裏付けになる」と再捜査を求めた。

 第1審査会は、一連の事件のうち07年分の政治資金収支報告書の虚偽記載容疑の審査を担当。04、05年分を審査している第5審査会は4月に小沢氏を「起訴相当」と議決した。第5審査会が第2段階の審査で再び起訴すべきだと判断した場合、小沢氏は強制的に起訴される。