小沢氏、4回目の聴取へ 東京地検

(日刊ゲンダイ2010/7/23)

民主党の小沢一郎前幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、東京地検特捜部は07年分政治資金収支報告書をめぐる政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑について、小沢氏に4回目となる聴取を要請する方針を固めたことが分かった。東京第1検察審査会が小沢氏を「不起訴不当」と議決したのを受けての要請だ。 特捜部は小沢氏を2月に不起訴(嫌疑不十分)とした際、前月の1月に2回にわたって聴取。さらに04、05年分の容疑を審査した東京第5検察審査会が「起訴相当」の議決を出した後の5月にも再捜査の一環として3回目の聴取をした。小沢氏はいずれも「秘書の独断」と容疑を否定した。
また特捜部は22日、元秘書で陸山会事務担当者だった衆院議員・石川知裕被告(37=同法違反罪で起訴)らにも再聴取を要請した。特捜部が聴取を重ねて新証拠が出る可能性は極めて低く、不起訴判断が覆ることはないとみられる。