何サマなのか 厚労省職員 政務三役に「おごり感じる」だって

(日刊ゲンダイ2010/7/29)

厚労省役人の勘違いぶりが、また、浮き彫りになった。省内で5月に発足した「若手プロジェクトチーム」が実施したアンケート調査で、「政務三役におごりを感じる」との回答が48%と半数近くに上ったことが明らかになった。
何を考えているのか知らないが、いったい、どっちの方がおごっているのか。政務三役は選挙で国民に選ばれた政治家が務めている。役人に指示を出すのも、間接的に国民の意思である。それを「おごっている」と受け止めるとは、随分とご立派な人たちだ。
身内に甘い体質もクッキリである。上司の評価で、「納得のいく指示が示されている」は、課長級が38%、局長級以上は29%なのに、政務三役は1%。「想(おも)いやビジョンが伝わってくる」は課長級29%、局長級以上31%で政務三役が15%だった。結果を公表した若手職員は「職員とリーダーの信頼関係が構築されていない」と指摘したが、ホント、何サマのつもりなのか。仲良くやれないのは、政治家が国益を考えるのに対し、役人は省益第一でやっているからだろう。
こんな連中を使わなければならない長妻大臣も大変である。