バカ息子失脚で田中美絵子はガックリ (日刊ゲンダイ2010/8/9)

元首相後継は姪の夫か

“森王国”の石川は森祐喜の逮捕に大騒ぎだ。地元紙「北國新聞」は8日付朝刊1面トップで「森県議 酒気帯びで逮捕」と大々的に報道。「とうとうこんなことになったか」という同僚県議の声を紹介しながら、祐喜をコキ下ろした。
「逮捕容疑は道交法違反(酒気帯び運転)です。けが人もいません。しかも、北國新聞は森喜朗をずっと支援してきた。それなのに、祐喜を叩いたのですから驚きです。森元首相は息子を後継に考えていたのでしょうが、さすがにこれでパーでしょう」(地元関係者)
もともと祐喜は選挙に弱い。06年の県議補選で初当選したが、次点との差は405票。当時の安倍官房長官、麻生外相、中川秀直政調会長ら大物が次々と応援に入ったものの、僅差で勝つのがやっとだった。
「祐喜の評判は地元でも最悪です。石川2区の森元首相の地盤は祐喜ではなく、森の姪の夫で参院議員の岡田直樹氏(48)が引き継ぐことになりそうです」(地元事情通)
これにガッカリなのが、昨年夏の衆院選で森元首相に4500票差まで詰め寄った民主党の田中美絵子議員(34)だろう。森のバカ息子の方がくみしやすかったからだ。
「岡田参院議員は政治家としては物足りないが、欠点も少ない。祐喜のような悪評とも無縁だから、田中議員にとっては手ごわい相手になるでしょう。民主党県連には、7月の参院選に敗れた元郵政官僚を次の衆院選にも出馬させようという動きもあります」(事情通)
田中は素直に喜べない……。