以下、本ブログ「日々坦々」8/19エントリー、小沢さん代表選出馬検討!いよいよ頂上決戦か?  へのインナーマザー様からのコメントより。(タイトルは管理人の仮タイトル)



小沢氏が出馬するか否かは二義的な話だと思います。軽井沢という山の中に、鳩山氏と小沢氏、そして佐藤優氏が集ったことの読み解きが肝要だと思います。

太平記に当てはめると、新田義貞の集会に悪党の楠木正成が合流し、南朝のイデオローグ北畠親房が二時間も講演をして「鳩山駐ロシア大使」を提唱したわけです。吉野の山ではありませんが、パワースポットの軽井沢に亡霊たちが集ったようなものです。

私が忘れられないのは、佐藤優氏が検察の暴走問題を考える緊急のシンポジウムで「私は鳩山氏の捨て石になってもいい」と宣言した場面に立ち会った時のことです。私は佐藤氏の気合いに体が震えて言挙げ出来ない何かを受け止めました。

佐藤優氏は、自主国防路線で共通する鳩山氏と小沢氏を蝶番のように繋ぎ合わせたように見えます。
後醍醐天皇陵に参拝した鳩山氏と、妙見思想の小沢氏には尊皇精神の違いはあっても共に超越性への畏れがあります。
本気で北方領土を取り返そうとしていた鳩山氏に駐ロシア大使という提案を投げたのは、領土を我が血肉のように感じることが出来る小沢氏へのシグナルメッセージだと思います。
三人がそれぞれに影響を与え合って、弁証法のようにトリプルのアウフヘーベンが起きたのではないか。

佐藤優氏は超越性という聖霊の力をちょっとだけ使って、二人の「天の感覚」を結び合わせた。

佐藤優氏は既に政治のプレーヤーです。それも本気で命がけのゲームをしてる。彼の私益は公益の媒体に過ぎないので、畏れるものは地上ではなく天にある。

軽井沢で3つのエレメントが完成したのだと思います。
次は国民の覚悟でしょう。検察審査会の結果やマスコミの印象操作に対してキリストのように「それはあなたが言っていることでしょう」と言えるか否か。
逮捕されたキリストに検察のような尋問官が「お前はユダヤ人の王か」と問い詰めた時の答えです。
我々は毅然として、「それはマスコミが言っていることでしょう」と構えればよいのではないでしょうか。この覚悟が四つ目のエレメントです。

キリストも楠木正成も殺されます。殺されたことで信徒も増え、天狗の修験者も増殖します。佐藤優の命をかけたゲームは「その先」を見ているような気がします。
小沢氏が総理になってもならなくても、アメリカを主人と仰ぐ官僚機構と差し違える。小沢氏は本気なので命を賭けます。「その先」で主権に目覚める本当のうねりが起きるのかもしれません。
五つ目のエレメントは天の神のみぞ知る。しかし国民の集合的叡智は高天原の軌道に修正されて「本来の姿」に戻ろうとしているように見えます。

我が国は今日も千人が自殺未遂をして、百人が既遂で死んだのです。鳩山、小沢、佐藤には死んでいった同朋たちとこれから生まれてくる命の魂がはっきり見えて来たのでしょう。死者との連帯が軽井沢で再演されたのなら、次のいくさは我々修験者がそれぞれの場(エレメント)で横にいるお陰様と連帯することかもしれません。

完成すれば終わります。終われば必ず再生します。軽井沢の出来事は、官僚が支配する近代の完成を予感させるニュースだったと思います。