上告棄却 最高裁判事にムネオの宿敵

(日刊ゲンダイ2010/9/9)
ムネオを葬り去ったのは、かつての天敵だった!? 「刑事訴訟法405条の上告理由に当たらない」と上告棄却を決定した最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)。最高裁の判事にはムネオと対立した人物がいた。
「竹内行夫・元外務省事務次官です。08年10月から最高裁判事を務めているが、鈴木議員を外務省から追い出した“張本人”ともいわれる人物です」(司法記者)
竹内といえば、田中真紀子元外相の騒動で当時の事務次官が更迭され、棚ボタで事務次官に就いた男だ。
「『アメリカン・スクール』出身で、日米同盟堅持を主張。ブッシュ政権のイラク攻撃を当初から支持し、日本の外交政策を誤った方向に導いた責任者でもある」(外務省事情通)
司法試験合格者でもない男がなぜ最高裁の判事になるのか不思議だが、ムネオは質問主意書で竹内を追及。外務省事務次官を退いた後も顧問に就いた理由や報酬について質問していた。
竹内判事が決定を左右したとは思えないが、ムネオ実刑に古巣の外務省が大喜びしているのは間違いない。