●菅氏先行 小沢氏追い上げ

(NHKニュース 9月10日 4時49分)  http://bit.ly/cE0o1S

民主党代表選挙で、NHKが終盤の情勢を取材した結果、支持を固めた国会議員票では、小沢前幹事長、菅総理大臣がほぼ互角の戦いとなっていますが、地方議員と党員・サポーターの票では菅氏が優位に立っており、全体では、先行する菅氏に対し、小沢氏が追い上げを図る展開となっています。

来週14日に行われる民主党代表選挙は、▽411人の国会議員票が1人2ポイントで822ポイント、▽2400人近くの地方議員票が100ポイント、▽およそ34万人の党員とサポーター票が300ポイントに換算され、あわせて1222ポイントで争われます。NHKでは、全国の放送局で、民主党所属の国会議員や投票権を持つ地方議員、それに、党の地方組織などに対し、選挙戦終盤の情勢を取材しました。それによりますと、小沢氏と菅氏は、411人の国会議員のうち、いずれも180人前後の支持を固めており、ほぼ互角の戦いとなっています。ただ、態度を決めかねていたり、明確にしていなかったりする議員が、なお、50人近くいます。一方、2400人近い地方議員は、1200人余りが菅氏に投票するとしているのに対し、700人近くが小沢氏に投票するとしています。残りの500人近くは、態度を決めかねているなどとして、明確になっていません。さらに、およそ34万人の党員とサポーターの票については、菅氏が、地元の東京や埼玉などの首都圏、それに愛知や三重など東海地方で支持を広げて優位に立っているのに対し、小沢氏は、地元の岩手や沖縄で支持を固めたほか、九州地方で善戦しています。全体では、先行する菅氏に対し、小沢氏が追い上げを図る展開となっています。両陣営とも、10日に行われる小沢氏、菅氏による政策討論会や、個別の働きかけを通じて、態度を決めかねている50人近い議員の支持獲得に全力をあげることにしています。



●【民主党代表選・終盤情勢】首相の再選強まる 地方議員票で大差
(産経ニュース 2010.9.10 00:38)  http://bit.ly/9V4uYC


産経新聞社は9日、民主党代表選(14日投開票)の終盤情勢を調査した結果、菅直人首相の再選が強まっていることが分かった。党所属国会議員(411人)の動向では、首相が194人、小沢一郎前幹事長が192人の支持をほぼ固め、激しく競り合っている。地方議員は、調査に回答した約半数が首相支持、2割5分が小沢氏支持を表明。党員・サポーターは首相が約7割を獲得する勢いだ。小沢陣営は逆転を目指し、国会議員への働きかけを強めており、情勢は変化する可能性もある。

 終盤情勢は国会議員、地方議員本人に加え、菅、小沢両陣営の選対や民主党各グループ、都道府県連などに取材し、9日現在の動向をまとめた。

 国会議員のうち、首相は173人の支持を確実にし、さらに21人の支持が有力。小沢氏の支持確実は177人で首相を上回ったが、支持有力は15人にとどまった。

衆参別では、「確実」「有力」を含め首相が衆院142人、参院52人。小沢氏は衆院144人、参院48人だった。

 対応が未定、不明な国会議員は25人(衆院19人、参院6人)。両陣営はこれに加え、相手側の支持に回ったとみられる議員を翻意させることも含め、支持獲得に全力を挙げている。

 5日現在の調査では、小沢氏は国会議員170人超、首相は160人の支持を固めていた。小沢陣営は、地方議員、党員・サポーターでは首相有利とみて、国会議員で40人以上の差をつける戦略だった。しかし、首相も国会議員の支持を広げており、小沢陣営には焦りの色も見える。

 首相は「主流3派」の菅、前原、野田各グループ(計120人)のほぼ全員の支持を固めた。旧民社グループ(30人)の7割弱も支持している。

 小沢氏は党内最大勢力の小沢グループ(150人)の9割を固めたが約10人が首相支持に回っている。鳩山由紀夫前首相が小沢氏支持を打ち出した鳩山グループ(60人)は、3割が首相支持に流れ、結束を保てないでいる。

 「小沢チルドレン」と呼ばれた当選1回の衆院議員142人は半数の71人が小沢氏支持。首相は4割超の58人の支持を集めた。

地方議員について、産経新聞は9日までに動向を調査。首相支持は50%(前回3日調査50.1%)、小沢氏支持は25.4%(同23.7%)だった。

 党員・サポーターは、政治手法や「政治とカネ」の問題をめぐり、小沢氏への厳しい世論があることを背景に、首相が約7割を獲得しそうだ。

 代表選は、全国で一括集計し100P(ポイント)を配分する地方議員(2382人)と、衆院300選挙区に1Pを割り振る党員・サポーター(34万2493人)の郵便投票が11日に締め切られ、14日に開票される。同日の臨時党大会で1人2Pを持つ国会議員(411人、822P)が投票。計1222Pの過半数を得た方が勝者となる。