●鈴木氏「獄中からも真実訴える」 上告棄却後、初の地元入り

(共同通信 2010/09/10 22:24)  http://p.tl/K2cB

 議員勤続25年の記念パーティーに出席、あいさつで目頭を押さえる鈴木宗男衆院議員=10日夜、北海道釧路市
 新党大地代表の鈴木宗男衆院議員(62)は10日、最高裁の上告棄却後、地元・北海道釧路市に初めて入り、議員勤続25年の記念パーティーに出席、支援者らを前に「きょう異議申し立てをした。退けられる可能性が高いが最後まで正々堂々、真実が何か獄中からでも訴える」とあいさつした。

 鈴木氏は、厚生労働省の文書偽造事件の無罪判決に触れ「弁護士は私の事件と一緒で、『検察のでっち上げに、裁判官の見方で判決が分かれた』と言っていた」と検察の捜査をあらためて批判。

 「初当選が最初の奇跡、逮捕後の当選が2度目の奇跡、3度目の奇跡の当選があるかないか有権者が判断する。生きていれば逆転もある」と述べ、失職した場合でも国政への再挑戦があり得ることを示唆した。

 パーティーには約1300人が参加。約30分間、鈴木氏が目に涙を浮かべながら熱弁を振るうと、支援者も涙をぬぐい、「がんばれ」と声を上げた。


●鈴木宗男議員、異議申し立て 最高裁の上告棄却「不服」

2010/09/10 21:50) http://p.tl/fblm


 受託収賄やあっせん収賄など四つの罪に問われた新党大地代表の衆院外務委員長、鈴木宗男被告(62)=比例北海道ブロック=の弁護人は10日、実刑とした一、二審判決を支持し上告を棄却した決定を不服として最高裁に異議を申し立てた。

 異議が認められる可能性は低く、申し立てが退けられた場合は懲役2年、追徴金1100万円とした一、二審判決が確定し、収監される見通し。国会法、公選法の規定に基づいて議員を失職し、刑期終了後5年間は立候補できなくなる。

 弁護人は申立書で「一、二審判決には明らかな憲法違反、判例違反があり、十分な見解を示さずに上告を退けた最高裁決定は極めて不当。(あっせん収賄事件で)贈賄側とされた関係者から受け取った現金は官房副長官就任祝いであり、わいろではない」と主張している。