マニフェストを捨てた菅を支持する民主党議員は裏切り者だ [【大特集】葬られた「国会議員では小沢が大量リード」情報!菅ではダメだ!!]

(日刊ゲンダイ2010/9/13)

政治に対する国民の最大の要望は景気浮揚であり、社会福祉充実だ。それは悲鳴に近いものになっている。この現状を直視し、国民の生活を少しでも上向かせようとしているのが小沢だ。
だから「国民の生活が第一」のマニフェストの原点に戻ると訴えている。財政再建や増税にこだわる菅と比べて、小沢がいかに“国民目線”でいるかがわかる。
デフレ不況の長期化でどんどん少なくなる日本の富は、大企業に蓄えられ、天下り法人などにムダ遣いされ、庶民に還元されなくなって久しい。それで、年収200万円以下の労働者が1032万人にも膨れ上がり、生活保護費に庶民が群がるありさまだ。こんな国が長続きするわけがない。そこで小沢は、もう一度、社会の底辺を再構築するしかない、それには庶民の懐を温めるしかないと考えている。だから、富の配分をガラリと変える民主党マニフェストの理念と実現にこだわるのだ。そこが菅との決定的違いだ。政界に詳しいジャーナリストの小谷洋之氏が言う。
「小沢氏に対し、菅氏は国民生活をよくするアイデアやシナリオがない。代表選で慌てて“雇用”を言い出したが、先のことは考えていません。結局、菅首相の関心は国民ではなく、さまざまな振り付けをしてくれる財務省を中心とする官僚に向いている。自分の延命が最優先なのです」
それなのに、民主党議員の半分近くが菅支持だから驚く。マニフェストを掲げて当選したのだから、小沢を支持して当然なのに、マニフェストを捨てた菅に走る。一体、何なのか。投票してくれた選挙民への重大な裏切りだ。
「世論調査で菅さんの支持の方が多いから、菅さんに投票する」と公言する民主党議員が多いが、大事なのは、1000人そこらの電話調査による“世論”ではなく、前回の選挙で一票を投じてくれた国民への約束だろう。そこを履き違えられては困る。