限りなく旧自民党政権化した低能内閣の会議ラッシュ [【大特集】葬られた「国会議員では小沢が大量リード」情報!菅ではダメだ!!]

(日刊ゲンダイ2010/9/13)

似た者同士は引きつけ合うというが、菅政権が自民党に付け入られているのは、自民党化してきた証拠だ。
その象徴が、やたらと増えてきた“ナントカ会議”である。9日に初会合を開いた「新成長戦略実現会議」を筆頭に、よく分からない会議がゾロゾロ。かつてイノベーションだ、アジア・ゲートウェイだと、訳の分からない会議を粗製乱造した安倍政権にソックリになってきた。
「やるべきことがあれば、今さら会議は必要ない。政治テーマ、政策が見つからないから、諮問会議をつくりたがるのです。安倍政権に対して当時の民主党は『税金のムダ遣いだ』と批判したが、いま同じことをやっているからブラックジョークです」(政界関係者)
成長戦略会議の委員の顔ぶれも問題だ。日銀総裁に加えて、東大大学院教授や慶応義塾塾長、経団連会長に連合会長と各界のトップがズラリ。だが、かえって何をやりたいのか分からない。バカさ加減を表している。
「とりあえず有名人をそろえて体裁を整えた印象を受けるし、権威で内閣を飾ろうという魂胆も透けて見えます。自民党の経済財政諮問会議にも似ているが、右も左も寄せ集め、あっちにもこっちにもいい顔をしようとしている。より翼賛体制的です。乱立する会議の事務方は官僚がやることになる。どんどん政治主導からかけ離れています」(小林弥六氏=前出)
菅は財源がないから成長が必要で、消費税増税が必要だと言う。しかし、ムダを省く努力もしないで安易に増税を口にするのは、これまた自民党政権とウリ二つだ。
最近は国民ウケを狙って消費税を引っ込め、「1に雇用、2に雇用、3に雇用」なんて言い出したが、それにも専門家は首をかしげる。学習院大教授の鈴木亘氏が10日の朝日新聞でこう指摘した。〈順序が逆だ。企業が業績を伸ばして成長し、雇用を生み出すというのが普通の考え方だ。(中略)首相の視点はずれている〉
これ以上、ズレまくりの低能首相に政権は任せられない。