週刊誌の次は紙爆弾 小沢陣営が激怒したネガティブキャンペーン [ここまでやるのか?権力亡者の代表選 舞台裏のドロドロ]

(日刊ゲンダイ2010/9/14)

元スッチーがブログで反撃
「国民の支持が無い首相は、何の改革も政策も実現できない」
こんな書き出しで始まる差出人不明の“怪文書”が、先週、すべての民主党国会議員の事務所にばらまかれた。タイトルは「菅vs.小沢」。その内容は「小沢ではダメ」のオンパレードだ。
それによると「ねじれ国会の難局を打破できるのは小沢氏しかいない、というのは単なる神話」で、「代表時と幹事長時、本人とはなかなか話せず、党が右往左往することが多々あった」「代表時代と幹事長時代、党のお金を、自分のお金のように側近や新人にバラまき、子分作りをしてきた。党の使途不明金は何億円にも及ぶ」との告発(?)もある。中には、「小沢氏は、田中角栄を裏切って竹下派を立ち上げ、さらに竹下を裏切って新生党をつくった」なんてくだりも。これには小沢陣営が「何から何までデタラメ」と怒り心頭に発していた。
怪文書の日付は9月9日。小沢と青木愛衆院議員が京都の旅館で寄り添う画像を掲載した週刊誌2誌が発売された日と同じだから、なにやら計算ずくである。議員会館に配られたということは、もちろん、秘書や関係者の“仕業”だろう。えげつない紙爆弾攻撃だ。
これに対して、なかなか評判なのが、小沢支持派の元スッチー、河上満栄前衆院議員のブログだ。両者の討論会の“態度”から、どちらが首相にふさわしいか分析した。
河上は菅を「ずっとひじをついて、体を斜めに構えていました。挑発的で、大変失礼に映りました」とバッサリ。小沢については「背筋をピンと伸ばし、真っ直ぐ前を見据えて、胸をはり、腕は体の両脇の真横に沿わしてらっしゃいました。最大の敬意を表する身構えであった」とホメた。こちらは国民も同感だ。