●ジョンウン氏に大将称号=報道初登場、金総書記後継者に-党代表者会開催へ・北朝鮮
(時事ドットコム 2010/09/28-05:52) http://bit.ly/bg1Pir


 【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金正日労働党総書記(69)は27日、三男ジョンウン氏(27)らに人民軍大将の称号を与える命令を下した。北朝鮮の公式報道にジョンウン氏の名が登場したのは初めて。ジョンウン氏に軍の高位階級が与えられたことにより、同氏が金総書記の後継者になることが事実上確定した。
 北朝鮮は28日に平壌で44年ぶりとなる労働党代表者会を開催。ジョンウン氏はこの場で党の役職にも就く可能性が高い。同氏は今後、公開活動を開始し、金総書記と共に国家の指導に当たるとみられ、北朝鮮の統治体制にとって重大な転機となる。
 ジョンウン氏が後継者に決まったことで、北朝鮮は故金日成主席から続く権力の3代世襲が実現することになる。金総書記は健康不安を抱えており、ジョンウン氏が遠くない将来、北朝鮮の最高指導者となる可能性も否定できない。ただ同氏はまだ若く政治的手腕は未知数で、権力移譲が順調に進むかは不透明だ。
 大将の称号が与えられたのはこのほか金総書記の実妹の金慶喜氏、前党黄海北道責任書記の崔竜海氏ら。金慶喜氏は夫で実力者の張成沢党行政部長と共にジョンウン氏の後見人としての役割を担うとみられる。
 党代表者会の開催は1966年以来。北朝鮮は当初、9月上旬に開くと告知したが、開催が遅れていた。代表者会では、80年の党大会以来30年ぶりに党中央委員の選挙を行い、金総書記が進めた軍事優先の「先軍政治」で形骸(けいがい)化した党中央委員会の立て直しが図られる見通し。




●ジョンウン氏に大将称号 北朝鮮、実名を初報道
(共同通信 2010/09/28 06:31)  http://bit.ly/b12TXc


 【北京共同】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金正日総書記は27日付で「キム・ジョンウン」氏に朝鮮人民軍の大将称号を与えるなど、計40人の将兵を階級昇進させる軍最高司令官命令を発令した。「キム・ジョンウン」氏の詳細については言及がないが、金総書記の後継者に内定しているとされる三男ジョンウン氏とみられ、北朝鮮の公式報道で初登場となった。

 北朝鮮では朝鮮労働党代表者会が28日に平壌で開かれる。ジョンウン氏は大将の称号を得たことで、同代表者会でも金総書記の後継者として党指導部入りする可能性が高まった。

 ジョンウン氏の初の公式報道が大将の称号授与となったのは、金総書記の指導理念である軍優先の「先軍政治」を継承し、後継体制づくりで軍部掌握を重視する方針を反映しているといえそうだ。

 複数の北朝鮮関係者によると、ジョンウン氏は昨年から「青年大将」と呼ばれていた。この「大将」は「物事を立派に行う人物」を意味する呼称で、軍での実際の階級は不明だった。

 大将となったのは6人で、ジョンウン氏のほか、金総書記の実妹である金慶喜党部長、最近まで黄海北道党委員会のトップだった崔竜海氏と同じ名前の人物が含まれている。