イイ加減にしてくれ! 前原外相 懲りないスタンドプレー
(日刊ゲンダイ2010/9/28)

今度は駐日中国大使呼びつけ 日米外相会談では米国産牛輸入でリップサービス
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前原誠司外相のパフォーマンスには、ホトホト呆れ返る。
27日午後、外務省に程永華駐日中国大使を呼び、中国河北省で拘束されている準大手ゼネコン「フジタ」の社員4人に対し「毎日でも(日本の領事に)面会させて欲しい」と要求するとともに、4人の安全確保と弁護士による接見を求めたという。
尖閣諸島海域の漁船衝突事故では、前原は戦略もなく強硬姿勢を取った揚げ句、中国人船長は釈放。外交オンチをさらけ出しただけだった。今さらエラそうに中国大使を呼びつけるくらいなら、自ら中国に乗り込んで、フジタ社員解放の直接交渉でもしたらどうか。
実は船長釈放で大騒ぎだった先週金曜にも、前原はパフォーマンス発言で顰蹙(ひんしゅく)を買っている。「訪米中、クリントン国務長官との日米外相会談で米国産牛肉の輸入条件が話題に上った際、前原大臣は『月齢(制限)の見直しをひとつの方向性として検討していきたい』と条件緩和の検討を口にしたのです。03年のBSE問題以降、日本は米国からの牛肉輸入を月齢20カ月以下の牛に制限しています。所管の農水省や厚労省との間で全く調整していないのに、リップサービスのつもりなのか何なのか、前原大臣が勝手に暴走し、鹿野道彦農相らはカンカンでした」(霞が関関係者)
当日と翌日の新聞テレビは、船長の釈放問題で一色だったから、前原発言は大きく扱われることはなかったが、国交省では「うちの大臣じゃなくなって本当によかった」と胸をなでおろしているという。
単細胞大臣のスタンドプレーはもうこりごりだ。