目に余る仙谷由人官房長官の傲岸不遜!恐らく仙谷怪人は亡国の張本

(日刊ゲンダイ 2010/10/1)


まるで菅内閣を背負って立っているかのような立ち居振る舞い、国会答弁だがそのうち必ずボロが出る!

いったいこの国の総理大臣は、本当に菅直人なのか? きのう(9月30日)行われた衆院の尖閣問題集中審議は、ますます国民にそんな疑問を抱かせる見苦しい内容だった。 とにかく仙谷由人官房長官の倣岸不遜ぶりが目に余ったのだ。自民党の質問者が「総理、お答え下さい」と言って、菅も手を挙げているのに仙谷はそれを覆い隠すほどのオーバーパフォーマンスで手を挙げる。まるで先生に当ててもらいたい小学生が、必死に目立とうとしているような幼稚な光景だった。


委員長は民主党だから、尋常ではない仙谷の空気を察知して「官房長官!」と指名する。質問者が仙谷に、「戻って下さい」「私は(あなたに)聞いていません」と言っても答弁席に立ち続け、「時間稼ぎだ」と非難されようが、ダラダラと言い訳がましく法手続き論の講釈を垂れる。「刑事捜査の基本であります」とか言って、「自分は法律家だ」とばかりに知識をひけらかし、質問者を完全にナメてかかっていた。
中国人船長を釈放した那覇地検の判断に「政治介入はなかったのか」という質問に対しても、菅がいったん答えているのに、それでは満足できず「補足」で答弁をする。「総理の決意を」と問われても、まず答弁に立ったのは仙谷だった。


アホ菅じゃ不安で任せ切れないのだろうが、人相の悪いあの顔で、何から何まで「オレがオレが」とシャシャリ出る仙谷の立ち居振る舞いは、見ていて胸クソが悪くなってきた。
政治評論家の浅川博忠氏はこう言った。
「『仙谷官房長官 初動の対応見誤りを認める』と新聞に書かれるなど、仙谷さんはこのところマスコミのターゲットにされていたので、火の粉を振り払おうと必死なのです。しかし、過剰反応で力みすぎ。保身ばかりが目立った。答えるポイントも細かすぎる。領土問題は国益に直結するのに、大所高所の話が全くありませんでした」
弁護士出身の仙谷は、クライアントが原告なら原告の、被告なら被告の利益にあわせて理論武装することばかりやってきた。一貫した国家ビジョンや政策はない。きのうの国会答弁同様、常にああ言えばこう言うの、その場しのぎなのだ。「この政権は、国際問題に対する危機管理ゼロ。各国に人脈がないのも露呈した」(浅川博忠氏=前出)というのに、仙谷には反省の色もない。


そんな得体の知れない怪人が、実際は総理大臣より権力を持ち、この国を牛耳っているのだ。恐ろしい。能ナシ首相とお子チャマ大臣をまとめるのが仙谷程度の場当たり政治家では、もっと大きな危機が起きた時に必ずボロが出る。この国は大変なことになってきた。