仙谷[腹黒]官房長官に踊らされる自民党の「小沢証人喚問」要求
(日刊ゲンダイ 2010/10/6)

「アホな野党で助かる」と笑われているゾ

自民党など野党6党が小沢元代表の証人喚問要求で一致した。これには菅首相や仙谷官房長官がニンマリだ。自ら手を汚さなくても、野党が代わって、ジャマな存在の小沢を追い詰めてくれるからである。

検察審の議決公表を20日も引き延ばし、国会の野党代表質問前にぶつけたウラに、腹黒い仙谷の政治的計算があるのは言うまでもない。マスコミが騒ぎ、野党が証人喚問や議員辞職を要求すれば、またマスコミが騒ぐ。尖閣問題の検察への責任押し付けや円高不況無策は影が薄くなる。仙谷はそんな計算だ。それなのに、自民党など野党は、その仙谷の計算通りに騒いでいるのだから、アホというか、オメデタイ限りだ。

「小沢嫌いの蓮舫や玄葉大臣まで“ご本人の判断”と言って静観しているように、菅や仙谷は小沢問題で動くに動けないのです。世論に配慮して、小沢離党を強引にやろうとすれば、党内の小沢グループが黙っていない。党は真っ二つに割れて、政権は一気に弱体化してしまいます。だから菅や仙谷は党内問題にしたくない。そんな事情なのに、自民党などが代わりに小沢斬りで動いてくれるのだから、こんなありがたいことはない。菅や仙谷は笑いが止まらないはずです」(民主党関係者)

牧野聖修国対委員長代理(65)の“過激発言”に官邸がすぐに反応してクビにしたのも、そういう事情があるからだ。党内の小沢グループを党内から刺激するのは賢明じゃないと仙谷は考えている。小沢斬りは野党がやってくれるから、余計なことを言うなということだ。
そこが分からず、仙谷の手のひらの上で踊るアホな自民党。かつて社会党などの野党は、証人喚問要求などで、自民党内の異分子排除に手を貸し、かえって自民党政権を強くさせてきたが、同じことを自民党がやろうとしているのだから、つける薬がない。
完全に万年野党ボケに陥ってきた自民党。政権返り咲きなんて遠のくばかりだ。