検察審若すぎた?事務局、平均年齢を訂正 小沢氏議決
(朝日新聞 2010年10月12日20時50分) http://bit.ly/9wZcK8


 小沢一郎・民主党元代表を政治資金規正法違反の罪で「起訴すべきだ」と議決した東京第五検察審査会。その11人の審査員の平均年齢を「30.9歳」と公表したのは誤りで、「33.9歳」が正しかったと審査会事務局が12日に訂正した。「若すぎるのでは」などの問い合わせが相次ぎ、再確認して計算ミスに気づいたという。

 同審査会は東京地裁内に置かれ、事務局は裁判所職員が務める。審査員について事務局が発表するのは、11人の平均年齢と男女比のみ。著名な事件に限り、審査員の中から選ばれる審査会長の了解を得て公表している。

 事務局によると、担当職員が平均年齢を算出する際、11人の年齢が書かれたメモを作成。電卓で計算したが、1人分を見落とし、10人分の合計を11で割ってしまったという。この職員は2度計算したが、誤りに気付かなかった。

 別の職員が8日に再確認して誤りが発覚。事務局側は記者会見し「誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 同審査会が今年4月に、小沢氏の1回目の審査で「起訴相当」と議決した際の平均年齢は34.3歳。7月に小沢氏を「不起訴不当」とした別の審査会の平均年齢は49.8歳だった。今回は若い審査員による議決だったことが注目されていた。