検察審 11人は素性を明かせ (日刊ゲンダイ2010/10/13)

またデタラメ発覚 平均年齢[30.9歳]違った!

─「証拠書類読まず」「結論ありき」が実態
いったい、この組織は、どこまでメチャクチャなのか。小沢一郎を「強制起訴」に追い込んだ検察審査会は、メンバー11人の平均年齢を30・9歳だと発表し、日本中から「20代の若造にまともな判断が下せるのか」と批判を浴びていた。
その矢先、きのう(12日)になって「やっぱり平均年齢は33・91歳でした」と突然、変更したのだ。議決時に37歳だった1人の年齢を足し忘れたまま、11人で割って平均年齢を算出していたという。素人判断で、小沢一郎を被告人に突き落とす重大な判断をしておきながら、年齢をテキトーに発表していた。こんなズサンなことが許されるのか。
「検察審は匿名に守られ、いつ、誰が、どんな審議を何回、行ったのか一切、明らかにしない。小沢一郎を起訴相当と判断した東京第5検察審が公表しているのは、男5人、女6人という男女構成と平均年齢だけでした。その年齢までいい加減だったのだから、信じられない。彼らには重大な責任を負っているという自覚が、まったくないのでしょう。闇に包まれているため、訂正した33・91歳が本当に正しいのかさえ、誰も確認できない。ホントにおかしな組織ですよ」(司法関係者) 第5検察審は、どんな審議をしたのか、情報を開示しようとしない。
しかし、那覇検察審で補助弁護士を務めた前原正治弁護士は、メディアの取材に対して、検察審を「結論ありきという印象を受けた」と語り、「審査員は、供述調書など証拠書類を読んでいないのか」とクビをかしげている。法律的な質問はわずかで、議論はほとんどなく「被疑者が悪い」という感情論が出る程度だったという。結局、那覇検察審は、スピード審議で起訴を強制する「起訴議決」を出している。
恐らく、東京第5検察審の11人も似たようなものだろう。20代の若造が大半だから、さらにいい加減な審議だったのではないか。11人がどんな連中でどんな審議をしたのか、可能な限り明らかにすべきだ。